かんせつないゆうりたい(かんせつねずみ)
関節内遊離体(関節ねずみ)
関節の中に軟骨や骨のかけらがある状態
5人の医師がチェック 40回の改訂 最終更新: 2022.03.11

関節内遊離体(関節ねずみ)の基礎知識

POINT 関節内遊離体(関節ねずみ)とは

関節内に本来ないはずの軟骨や骨のかけらがある状態です。肘や膝などの関節内に生じます。関節ねずみと呼ばれることもあり、野球やテニス、バスケットボールの競技者に多い傾向にあります。関節内遊離体ができると、痛みや肘の動かしにくさなどの症状が現れます。疑われる人には画像検査(レントゲン検査やMRI検査)や関節鏡検査が行われます。症状が軽い人では経過観察が行われ、症状が強い人やスポーツ選手は手術によって関節内遊離体の除去が検討されます。関節に痛みがあり関節内遊離体が心配な人は整形外科を受診してください。

関節内遊離体(関節ねずみ)について

  • 関節の中に軟骨や骨のかけらがある状態
    • かけらが関節の中を動くことから「関節ねずみ」とも呼ばれる
  • スポーツが原因で肘や膝の関節にできることが多い
  • 主な原因
  • 関節内遊離体を生じやすいスポーツ
    • 野球、テニス、ゴルフ、バスケットボールなど
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関節内遊離体(関節ねずみ)の症状

  • 痛み
  • 肘が思うように動かない
    • 遊離体が関節にはまってしまうと、関節の痛みとロッキング現象(関節が動かなくなる)がおこる
    • 遊離体の挟まりがなくなると症状は和らぐが、再び挟まると同じ症状がでる
症状の詳細

関節内遊離体(関節ねずみ)の検査・診断

  • 画像検査
    • レントゲンX線)検査
      • 関節内の遊離体を確認する
      • 軟骨のみの遊離体だと診断は困難
    • MRI検査
      • さらに詳しい検査、軟骨の遊離体も検出可能
  • 必要に応じて関節鏡検査(関節の中にカメラを入れ、関節の中を確認)を行う
検査・診断の詳細

関節内遊離体(関節ねずみ)の治療法

  • 症状が軽い人では経過観察となることが多い
    • 日常生活の動き程度では痛みがほとんど出ないこともある
  • 症状が強い人、またはスポーツ選手などは手術によって遊離体を取り除く
治療法の詳細

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