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高血圧緊急症

高血圧緊急症の基礎知識

高血圧緊急症とは?


症状

  • 非常に高い血圧(しばしば200mmHg以上)による全身の様々な臓器がダメージを受ける
    • 腎機能障害
    • 目の異常(高血圧性眼症)
      眼底網膜の出血
      ・乳頭浮腫
    • 脳浮腫にともなう高血圧性脳症
      ・頭痛
      ・吐き気、嘔吐
      ・けいれん
      意識障害
    • 心不全、冠動脈疾患  など

検査・診断

  • 症状の問診と血圧の状態の診察から疑われ、検査でその他の疾患でないことを確認する
  • 主な検査
    • 血圧測定
    • 眼底検査
    • 血液検査
    • 心臓の状態の検査
      心電図検査
      胸部レントゲン検査
    • 頭部CT検査(頭蓋骨内の病気(脳出血脳腫瘍など)がないか検査)
    • 胸部CT検査(胸部大動脈瘤や腹部大動脈瘤がないか検査)

治療

  • 血圧を下げる薬:カルシウム拮抗薬、ニトログリセリンなど
    • 緊急の治療が必要であり点滴で治療する
  • 腎機能障害があれば速やかに透析を行う
  • 治療後には臓器の障害が残らないこともあるが、臓器の障害が重症化することもあるため注意が必要
  • 血圧を下げて臓器へのダメージを回避することが重要であるが、血圧の上昇した原因を探すことも非常に重要

高血圧緊急症の経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

高血圧緊急症は血圧が高いだけでなく、脳や腎臓、心臓などの臓器において障害が生じ、症状が現れる病気です。特に症状がなく、たまたま血圧を測ったら高くてびっくりして救急外来にいらっしゃる患者さんもいらっしゃいますが、一時的な高血圧だけでは特に問題はありません。高血圧が原因で高血圧性脳症(頭痛や吐き気、意識障害)、眼の異常(網膜の出血)、腎機能障害などが起きた場合に、高血圧緊急症と呼び、緊急の治療が必要な状態ということになります。また異常に高い高血圧の原因として、脳卒中や腎臓の病気、内分泌の病気があることもあります。

ご自身が高血圧性緊急症でないかと心配になった時、受診の候補としては一般内科や救急科が適しています。頭痛や意識障害の症状があれば、脳神経外科も適しているでしょう。普通に歩ける状態であれば最初はクリニックを受診しても良いでしょう。強い頭痛や、意識がボーっとするなどの症状があれば総合病院の受診をお勧めします。

高血圧緊急症が疑われた場合、まず問診と診察が行われます。必要に応じて、頭部CTMRI、血液検査、心電図胸部レントゲン眼底検査などが行われ、診断に至ります。大切なのは、原因として重篤な病気がないか、高血圧による臓器の障害が進行していないかを確認することです。


この病気でお困りの方

高血圧緊急症の治療では、原因の病気に対する治療、血圧を下げる治療、それぞれの症状に対する治療が行われます。原因の病気も現れる症状も多岐に渡るため、それぞれの原因に合った診療科で治療を受けてください。

特に症状がなく、たまたま血圧を高くてびっくりしたというだけであれば、そのまま様子をみるのも選択肢の一つです。一時的ではあってもそのように血圧が非常に高くなる人は、高血圧がコントロールできていない可能性があります。普段のかかりつけの医師や、一般内科のクリニックや病院を受診して相談すると良いでしょう。





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