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食道裂孔ヘルニア

食道裂孔ヘルニアの基礎知識

食道裂孔ヘルニアとは?

  • 胃が横隔膜の食道裂孔という穴にはまり込んだ状態
    • 食道裂孔には食道が通っている
    • この穴から胃が上側に引っ張られて横隔膜にはまり込む
  • 肥満、長期間の咳(喘息慢性気管支炎など)でおなかの圧力が高い状態にあることで生じる
  • 加齢によって食道裂孔がゆるくなったり、背骨が曲がったりしている場合にも、起こりやすい
    • 生まれつき食道裂孔がゆるく、起こしやすい方もいる
  • 病気は3つに分けられる
    • 食道と胃のつなぎ目(噴門部)が横隔膜の上に出ているタイプ
    • 胃の一部が出ているタイプ
    • 上記2種類が混合したタイプ

症状

  • 横隔膜は食道を外から圧迫することで、胃の中身が食道に逆流するのを防ぐ機能を持っている
    • 食道裂孔ヘルニアが生じると、横隔膜の逆流防止機能が正常に働かず、逆流(胃食道逆流)が起こりやすくなる
    • 胃食道逆流が起こると以下のような症状が起こる
      ・胸やけ
      ・胸痛
      ・つかえ感
  • 以下のタイミングで症状を強く自覚することがある
    • 夜間就眠時:特に明け方
    • かがんだとき
    • 食後しばらくしたとき
    • 刺激物(酒、たばこ、コーヒーなど)を口にしたとき

検査・診断

  • 画像検査
    • 上部消化管造影検査:バリウムを使って、食道の状態を調べる
    • 胃カメラ上部消化管内視鏡検査):食道の有無を調べる
  • 食道内圧測定

治療

  • ヘルニアそのものがあっても、症状が無ければ必ずしも治療を行う必要はない
  • 逆流性食道炎の症状がある場合には、治療対象となる
    • その際の治療方法
      ・薬物治療:胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬、H2ブロッカーなど)
      ・手術




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