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慢性膵炎

慢性膵炎の基礎知識

慢性膵炎とは?

  • 膵臓の細胞が変性し、膵臓の消化酵素ホルモンが適切に放出できない状態
    • 主に大量の飲酒や過剰な自己免疫が原因で起こる
  • 女性では原因の分からない特発性慢性膵炎が多い
  • 慢性膵炎は膵がんのリスクを上げると言われている

症状

  • 6か月以上の間、上腹部~背部痛が続く
    • 飲酒や脂肪食の後に痛みが強くなる
    • 痛みは前かがみになると軽くなりやすい
  • 消化酵素が十分に出ないため、体重減少や下痢がおこる
  • インスリン(血糖値を下げるホルモン)が出ないため糖尿病になることもある
  • ほかの症状
    • 吐き気
    • 嘔吐
    • 食欲不振
    • 腹部膨満感(お腹が張る) など

検査・診断

  • 血液検査:膵臓の機能などを調べる
  • 画像検査:膵炎の原因を調べたり、膵臓の腫瘍がないかなどを調べる
    • 腹部CT検査
    • 腹部超音波検査
    • MRI(MRCP)検査
  • ERCP:膵液の流れに影響を与える、結石や腫瘍がないかを調べる

治療

  • 膵臓の炎症の程度として、血液検査の値、画像検査の結果、疼痛、飲酒の有無、合併症の有無から重症度をみて、外来治療か入院治療かを判断する
  • 基本的な治療
    • 禁酒
    • 脂肪を制限した食事
    • 鎮痛薬
  • 消化不良の症状がひどい場合は消化酵素を補充する
  • インスリンが不足している場合はインスリン治療を行う
  • 膵石など膵臓の器質的な異常に対しては、以下のような治療を行う場合もある
    • 衝撃波による石の破砕 (ESWL)
    • 内視鏡治療
    • 手術

慢性膵炎に関連する治療薬

膵炎治療薬

  • 膵液に含まれるタンパク分解酵素を阻害し膵臓の炎症による腹痛、吐き気などを改善する薬
    • 膵臓から出される膵液には膵臓自体を消化してしまう作用もあり、これにより膵臓に炎症がおこる場合もある
    • 膵液にはタンパク分解酵素などが含まれていてこれが膵臓に炎症をもたらす
    • 本剤はタンパク分解酵素阻害作用をあらわす
  • 血液凝固因子(血液が固まる要因となるもの)の阻害作用などをもつ薬剤もある
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