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重症妊娠悪阻

重症妊娠悪阻の基礎知識

重症妊娠悪阻とは?

  • 妊娠初期から多くの妊婦に起こる「つわり」の症状が強く、治療を必要とする状態を重症妊娠悪阻と呼ぶ
    • つわりの症状が悪化し、食べる量が減ること、嘔吐によって栄養障害やビタミン不足、酸塩基のバランスが崩れる、など体重減少のほかさまざまな症状が生じる
  • ホルモンが関係していると考えられているが、原因は明らかではない
  • 妊婦の50%程度につわりはみられるものの、入院が必要なほど重症になるのは全妊娠の1〜2%

症状

  • 一日中続く吐き気
    • 食べ物が食べられない、食べても吐いてしまう
  • 体重減少
  • 脱水
    • 脱水や寝たままで過ごすことが多いことにより、深部静脈血栓症発症することがある
    • 深部静脈血栓症になると肺梗塞のリスクが上昇する
      ・肺梗塞になると突然の胸痛と呼吸困難感が出現する

検査・診断

  • 妊娠が判明していれば、症状から診断
  • 尿検査:栄養が摂取できていないと、体の中に蓄えている栄養をエネルギーに回し始める。その時同時に作られるケトン体がどのくらい尿中にでているか調べる

治療

  • 重症の場合には入院することが多い
  • 心身の安静、脱水、飢餓に対する治療を行う
    • 食事指導
    • 精神療法
    • 輸液療法:脱水、電解質異常の補正を行う
    • 薬物療法
      ビタミンB6の補充
      ・制吐薬
      ・制吐作用のある漢方薬 など
  • 重症な例では母体保護のために人工妊娠中絶が行われることもある




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