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肥厚性幽門狭窄症

肥厚性幽門狭窄症の基礎知識

肥厚性幽門狭窄症とは?

  • 生後約2-3週の頃から胃の出口(幽門)の筋層が分厚くなることにより、胃の出口が狭くなる病気
    • ミルクが胃より先に流れず、嘔吐する
  • 原因は不明だが、幽門筋の神経分布の異常が関与している可能性が指摘されている
  • 日本では出生1000人あたり1-2人の割合で発症
    • 男女比は4-5:1
    • 男児では第1子に多い
  • 何らかの遺伝的な背景があると言われている

症状

  • 生後2-3週頃より嘔吐がみられる
    • 哺乳後に突然激しく吹き出すように嘔吐する(噴水様嘔吐)
    • 経過とともに嘔吐の回数は増える
    • 哺乳力は保たれる
  • 嘔吐に伴う症状
  • 通過障害に伴い、胃食道逆流症を認めることがある
  • 肥厚した幽門が右上腹部に触れることもある

検査・診断

  • 特徴的な経過や診察所見から疑い、超音波検査でほぼ確定する
  • 主な検査
    • 腹部超音波検査:幽門筋の肥厚(4mm以上)や幽門の延長(15mm以上)で診断が確定する
    • 上部消化管造影検査:胃からの腸への通り具合を調べる
  • 鑑別が必要な疾患

治療

  • 頻回の嘔吐により生じた電解質異常、脱水を改善した上で、下記の治療を行う
  • 内科治療によって改善が乏しい場合には手術を行う
  • 内科治療:筋肉を緩める薬(硫酸アトロピン)を点滴や飲み薬で投与する
    • 治療期間は数週間と長く、顔面紅潮や頻脈などの副作用がみられることもある
  • 手術療法:粘膜外幽門筋切開術(ラムステッド法)
    • 肥厚した筋肉を切開し、胃の出口の通りをよくする
  • 内科治療・外科治療いずれにおいても予後は良好




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