やくぶつせいしにくひだい
薬物性歯肉肥大
薬の副作用によって歯茎(歯肉)が腫れること
2人の医師がチェック 78回の改訂 最終更新: 2019.01.31

薬物性歯肉肥大の基礎知識

POINT 薬物性歯肉肥大とは

薬の副作用で歯茎(歯肉)が腫れる病気のことです。薬物性歯肉肥大を起こしやすい薬として、フェニトイン(てんかんの治療薬)やニフェジピン(高血圧の治療薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)などが知られています。歯肉肥大が起こると、出血や痛みは目立ちませんが、歯が隠れてしまうほど歯肉が大きくなってしまうことがあります。原因となっている薬を中止することが有効な治療で、その他では口の中の衛生状態を保つことも大切です。薬物性歯肉肥大症が心配な人は薬を出してもらっているかかりつけのお医者さんに相談してください。

薬物性歯肉肥大について

  • 薬の副作用が原因で歯茎(歯肉)が腫れる病気
  • 原因となりやすい薬物に抗てんかん薬がある
    • 代表的な薬物
      • フェニトイン(抗てんかん薬、商品名アレビアチンなど)
      • ニフェジピン(降圧薬、商品名アダラートなど)
      • シクロスポリン(免疫抑制薬、商品名ネオーラルなど)

薬物性歯肉肥大の症状

  • 歯茎(歯肉)が硬くなったり腫れる
    • 歯が隠れてしまうぐらいまで歯肉が増えることがある
    • 出血や痛みはない
  • 歯茎が薄いピンク色になる

薬物性歯肉肥大の検査・診断

  • 症状に関する問診と診察から診断される
    • 原因となることがある薬剤があるかどうかを調べる

薬物性歯肉肥大の治療法

  • 原因となっていそうな薬の使用を中止するもしくは他の薬剤に変える
  • 口腔内の衛生状態も重要
    • 口の中の清潔を保つ方法(口腔ケア、ブラッシング指導)も必要に応じて行う

薬物性歯肉肥大のタグ

薬物性歯肉肥大に関わるからだの部位