こつしゅよう
骨腫瘍
骨にできた腫瘍の総称。良性腫瘍から悪性腫瘍まで様々である
6人の医師がチェック 82回の改訂 最終更新: 2022.03.23

骨腫瘍の基礎知識

POINT 骨腫瘍とは

骨にできる腫瘍の総称です。悪性腫瘍と良性腫瘍を含んでいます。骨に腫瘍ができると、痛みを感じたり運動の妨げになったりします。レントゲン検査やCT検査といった画像検査で腫瘍の場所や大きさ、性質が調べられます。診断を確定する際には病理診断(腫瘍の一部をとって腫瘍の種類を調べる検査)を行うこともあります。治療には手術や放射線、抗がん剤治療などがあります。骨腫瘍の診療は整形外科で行われます。

骨腫瘍について

  • 骨にできた腫瘍の総称
    • 骨に腫瘍ができることで、痛みが出現したり、運動の妨げになることがある
  • 10代など、若年層で発症することが多い
  • 分類
    • 良性腫瘍:単発性骨嚢腫(たんぱつせいこつのうしゅ)や類骨骨腫(るいこつこつしゅ)など
    • 悪性腫瘍がん):骨肉腫ユーイング肉腫などさまざまである

骨腫瘍の症状

  • 骨の腫れ
  • 骨の痛み
  • 悪性の場合、特に痛む部分が熱を持ちやすい

骨腫瘍の検査・診断

  • 画像検査:腫瘍の有無や大きさなどを調べる
    • レントゲン検査:X線を利用した検査
    • CT検査:X線を利用した検査で、レントゲン検査より被ばく量が多い
    • MRI検査:磁気を利用した検査
  • 骨シンチグラフィ
    • 腫瘍の広がりを推定するのに有効
    • 良性か悪性かの区別はつかない
  • 病理診断
    • 腫瘍の細胞を一部採取して、腫瘍の種類を調べる
  • 血液検査:その他の病気がの有無や全身の臓器の状態を調べる

骨腫瘍の治療法

  • 手術
    • 良性腫瘍
      • 良性腫瘍の場合は、何かしらの症状や病的骨折の恐れがある場合に行う
    • 悪性腫瘍
      • 腫瘍より少し外側までを切除する
      • 切除した後の部位に骨を移植したり、人工関節などを用いる
  • 放射線療法
    • 放射線に対して効きやすい腫瘍の場合に行う
    • 切除するのが困難な部位に腫瘍ができた場合に行う
  • 化学療法
    • 数種類の抗がん剤を組み合わせて行うことが多い

骨腫瘍が含まれる病気

骨腫瘍のタグ

骨腫瘍に関わるからだの部位