にゅうぼうひだいしょう
乳房肥大症
思春期になる前の小児や、思春期の男児の胸が大きくなる病気
7人の医師がチェック 73回の改訂 最終更新: 2018.12.20

乳房肥大症の基礎知識

POINT 乳房肥大症とは

思春期になる前の子どもや思春期の男児の胸が大きくなる病気のことで、女性ホルモンの異常が原因で起こると考えられます。胸が大きくなる以外にしこりを感じたり、大きくなった胸が身体に負担になり、頭痛や腰痛などを自覚することがあります。乳房肥大症は、様子をみることがほとんどですが、必要に応じて手術でしこりをとります。乳房肥大性が心配な人は小児科や乳腺外科を受診してください。

乳房肥大症について

  • 思春期になる前の小児や、思春期の男児の胸が大きくなる病気
  • 女性ホルモンの異常が原因で起こる
  • 分類
    • 小児乳房肥大症:思春期前の小どもに起こる
    • 思春期乳房肥大症:思春期の男の子に起こる

乳房肥大症の症状

  • 主な症状
    • 胸が大きくなる
    • 胸にしこりができる
  • まれな症状
    • 胸が過度に大きくなりすぎて、その他の神経や筋肉に負担がかかることによる症状
      • 頭痛
      • 腰痛
      • 腕や指の麻痺

乳房肥大症の検査・診断

  • 基本的に特別な検査は行わず、胸の状態や症状、経過などから診断を行う
  • 他に原因がないか確認するための検査
    • 血液検査:ホルモンの異常を調べる
  • 乳がんなどの他の病気と区別するために行う検査
    • 触診:乳房にしこりがないか調べる
    • 超音波検査:乳房の異常の有無を調べる

乳房肥大症の治療法

  • 軽度であれば自然治癒を待つことも可能
  • 手術で胸のしこりを切り取る

乳房肥大症のタグ

乳房肥大症に関わるからだの部位