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特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病の基礎知識

特発性血小板減少性紫斑病とは?

  • 出血を止めるために必要な血小板が減り、出血しやすくなる病気
    • 脾臓という臓器で血小板が破壊される
    • 血小板を捕捉する異常な抗体が体内で作られることが原因
    • 胃のヘリコバクター・ピロリ感染症が関与している場合がある
  • 患者数は国内で約2万人いるとされる
  • 急性型と慢性型とに分けられる
    • 急性型(小児に多い)
      ・6か月以内に血小板の数がもとに戻るもの
    • 慢性型(大人に多い)
      ・6か月以上、血小板の数が減ったままのもの
  • 厚生労働省の特定疾患に指定されている

症状

  • 出血しやすくなったり、血が止まりにくくなる
    • 症状の例
      皮下出血(あざ)が多くできる
      ・歯ぐきや口、鼻の粘膜から出血しやすくなりなかなか止まらない
    • 尿や便に血が交じる(血尿血便
    • 月経過多(生理の量が多い)
  • 重症な場合は、脳出血などの原因となる

検査・診断

  • 視診:皮膚に内出血(斑点)が出ているか見るて調べる
  • 血液検査:血小板を壊す原因となる抗体のが血液中にあるのか調べる
  • 細菌検査:ヘリコバクター・ピロリの感染の有無を調べる
  • 血小板が減るその他の病気と区別することが必要(以下はその代表例)

治療

  • 主な治療
    • 胃の中にピロリ菌の感染がある場合
      ・ピロリ菌を除菌するため、プロトンポンプ阻害薬、ペニシリン系抗菌薬、マクロライド系抗菌薬を同時に使う
    • ステロイド薬:異常に働いている免疫を抑える
    • 免疫グロブリンの点滴
    • 手術で脾臓を取り除く:免疫を抑える
    • 血小板増加薬
  • 注意すべき点
    • アスピリンなどNSAIDsと呼ばれる種類の解熱鎮痛薬は、血小板の機能を弱くするため、控える
    • 打撲をするようなスポーツ(サッカー、剣道、柔道)は禁止する
    • 出血を伴う、胃カメラ大腸カメラなどの検査、歯の治療は事前に医師に相談する




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