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急性骨髄性白血病

急性骨髄性白血病の基礎知識

急性骨髄性白血病とは?

  • 骨髄で未熟な細胞が異常に作られてしまう血液のがん
  • 急性白血病は、がん化した細胞の種類により骨髄性とリンパ性とに分けられるうちの前者のこと
    • 急性骨髄性白血病:リンパ球以外の白血球の異常な増殖
  • 血球の元となる「造血幹細胞」と呼ばれる細胞が、がん化することで引き起こされる
  • 白血病の罹患率は10万人に約6人
    • 白血病の罹患率の内の80%が急性骨髄性白血病
  • 高齢者に多く、患者の半分以上は65歳以上

症状

  • 感染症にかかりやすくなる
  • 貧血がおこりやすくなる
  • 出血しやすくなる
    • 出血をしたらなかなか血が止まらなくなる
    • 打撲した覚えがなくても紫色のあざができる
    • 鼻血や歯茎からの出血で発覚することが多い

検査・診断

  • 血液検査
    • 異常な白血球の有無をみて診断する
    • 染色体の異常を調べ、それによって治療の効果や予想される経過が変わる
  • 骨髄検査:細胞や骨髄組織の異常を調べる

治療

  • 化学療法抗がん剤治療
  • 急性骨髄性白血病は、約80%程度は化学療法で症状を抑えることができる
    • 寛解(顕微鏡で調べた限りでは白血病細胞が見つからないこと)と呼ばれる状態に至ることが治療の目標
    • ただし、寛解は根治状態ではなく再発もあり得るため、長期的な治療が必要
    • 再発をしてしまうと、予想される経過は非常に悪い
  • 再発しやすいタイプの場合、あるいは再発した場合などでは骨髄移植を積極的に行う

急性骨髄性白血病に関連する治療薬

レチノイド製剤(APL治療薬)

  • 骨髄球の分化を妨げる遺伝子の抑制機構を崩すことで異常に増殖した前骨髄球を減少させる薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 急性骨髄性白血病の一つである急性前骨髄球性白血病(APL)は前骨髄球のがん化でおこり染色体異常でキメラ遺伝子が生じ、これが白血球の分化・成熟を阻害し前骨髄球が異常に増加する
    • 本剤はAPLにおけるキメラ遺伝子による白血球の分化抑制機構を崩す作用をあらわす
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