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直腸がん

直腸がんの基礎知識

直腸がんとは?

  • 直腸にできるがんのことで、大腸がんの一種
    • 大腸がんは大腸粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞に変化することで発症する
  • 大腸がんになる原因
    • 遺伝性によるもの(家族性大腸腺腫症など)
    • 喫煙
    • アルコールの過剰摂取
    • 肥満
    • 牛・豚・羊の肉の摂取
    • 加工肉(ハム、ベーコン、ソーセージなど)の摂取
直腸がんの説明画像


症状

  • 早期の段階では、ほとんど自覚症状がない
  • 初発症状としては以下のような便通障害が現われる
    • お腹が張る
    • 細い軟便
    • 排便時の痛み
    • 下痢と便秘を繰り返す
  • 進行すると以下のような症状が現れる
    • 血便
    • 貧血
    • 腫瘤(しこり)
    • 腹痛

検査・診断

  • 便検査:便の中に混じった血液を検出する
  • 大腸カメラ下部消化管内視鏡検査):腫瘍の有無や大きさを調べる
  • 下部消化管造影検査:バリウムを飲んで、腫瘍の有無や大きさを調べる
  • 触診:肛門から直腸内に指を挿入し、直腸内の腫瘍(良性ポリープや)を直接調べる
  • 画像診断(腹部CTMRI)検査:直腸の腫瘍の大きさや位置、周囲のリンパ節の様子を調べる
  • 血液検査:腫瘍マーカーを調べる

治療

  • 治療方法は大腸がんに準ずる
    • 治療の原則は、「がんをできる限り取り除く」こと
  • がんが初期であれば内視鏡を使ってがんを取り除く
    • 体への負担が少ないが、初期のがんに限られる
    • 初期というのは、がんが腸の壁の浅いところにあったり、サイズが小さいもの
  • 内視鏡による治療が難しい場合、手術をしてがんを取り除く
    • 直腸局所切除術:内部のがんだけを取り除く、最も負担が小さな手術
    • 前方切除術:がんと周囲の腸の一部を取り除き、腸同士を縫い合わせる
    • 直腸切断術:がんと周囲の腸の一部、筋肉の一部を取り除く
      ・人工肛門が必要となる
    • 直腸がんのため、腸が詰まってしまった場合(腸閉塞)には緊急手術を行うこともある
    • がんを小さくしたり広がりを抑えるために手術前に化学療法を行うこともある
  • 転移がある場合は手術を行うことは少なく、化学療法が行われることが多い
    • 肝臓や肺へ転移することが多い
    • 肝臓や肺への転移で、転移の個数が少ない場合や個数が増えてこない場合は、手術で取り除くことも効果がある
  • 治療目的だけでなく痛みを和らげるため(緩和目的)に放射線治療を行うこともある
  • 予防
    • 40歳を目安に一度は大腸内視鏡検査を受け、ポリープがある場合には定期的に内視鏡検査を受けることが重要

直腸がんに関連する治療薬

白金製剤(プラチナ製剤)

  • 細胞増殖に必要なDNAに結合することでDNA複製阻害やがん細胞の自滅を誘導し抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞の増殖には遺伝情報をもつDNAの複製が必要となる
    • 本剤はがん細胞のDNAと結合し、DNAの複製とがん細胞の自滅を誘導することで抗腫瘍効果をあらわす
  • 本剤は薬剤の構造中に白金(プラチナ:Pt)を含むため白金製剤と呼ばれる
白金製剤(プラチナ製剤)についてもっと詳しく≫

分子標的薬(セツキシマブ〔抗ヒトEGFRモノクローナル抗体〕)

  • がん細胞の増殖に関わる上皮成長因子受容体に結合することでこの受容体の働きを抑え、がん細胞の増殖抑制作用などをあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞増殖のシグナル伝達で必要な上皮成長因子受容体(EGFR)というものがある
    • 本剤はがん細胞表面に存在するEGFRに結合することでこの受容体の働きを阻害し細胞増殖のシグナル伝達を遮断する
  • 本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定分子の情報伝達を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬となる
分子標的薬(セツキシマブ〔抗ヒトEGFRモノクローナル抗体〕)についてもっと詳しく≫

分子標的薬(ベバシズマブ〔抗VEGFヒト化モノクローナル抗体〕)

  • がん細胞の増殖に必要なVEGFという物質の働きを阻害し血管新生を抑えることで抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • がん細胞の増殖には、がんに栄養を送る血管の新生が必要となり血管内皮増殖因子(VEGF)という物質が血管内皮の増殖や血管新生に関与する
    • 本剤はVEGFに結合しVEGFの働きを阻害することで腫瘍組織の血管新生を抑制する作用をあらわす
  • 本剤は他の抗がん薬の効果を高める作用もあらわす
  • 本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定分子の情報伝達を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬となる
分子標的薬(ベバシズマブ〔抗VEGFヒト化モノクローナル抗体〕)についてもっと詳しく≫

分子標的薬(パニツムマブ〔ヒト型抗EGFRモノクローナル抗体〕)

  • がん細胞の増殖に関わる上皮成長因子受容体に結合することでこの受容体の働きを抑え、がん細胞の増殖抑制作用などをあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞増殖のシグナル伝達で必要な上皮成長因子受容体(EGFR)というものがある
    • 本剤はがん細胞表面に存在するEGFRに結合することでこの受容体の働きを阻害し細胞増殖のシグナル伝達を遮断する
  • 本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定分子の情報伝達を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬となる
分子標的薬(パニツムマブ〔ヒト型抗EGFRモノクローナル抗体〕)についてもっと詳しく≫




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