医師たちがつくる病気事典メドレー

産褥期精神障害

産褥期精神障害の基礎知識

産褥期精神障害とは?

  • 子供を産んだ後に起こる精神状態の変化
    • 産後には、女性ホルモンのバランスが変化して環境も変化することや、育児への不安で精神的な変化が引き起こされると考えられている
  • 大きく以下の2つに分類される
  • マタニティーブルーズ
    • 出産後3-10日頃に発症する生理的なもの(主に2-4日が発症のピーク)
    • 近年の報告では妊婦の30%くらいの頻度でこの病気になると言われている
  • 産褥期精神病
    • 出産1か月以内に発症する病的なもの
    • 頻度は妊婦の3%程度と報告されている
    • 治療によってほどんどが数か月から1年程度かけて軽快する
    • 産後うつ病の頻度がもっとも高く、軽いものから入院が必要になるものまで程度は様々である

症状

  • 分類ごとの主な症状
    • マタニティーブルーズ:抑うつ、不安など
    • 産後うつ病:うつ状態、涙もろくなる、不眠、食欲の低下
    • 産褥精神病:幻覚や妄想、錯乱、強い不安感
  • 産後うつ病が重度の場合、ごく稀ではあるが、自殺に至ってしまうこともあるため治療には周囲の協力が必要
  • 産褥期精神病の場合、自殺は稀であるが、自傷行為(自分で自分を傷つけるような行為)が増えやすい

検査・診断

  • 問診によって、うつ傾向など産後の精神状態を確認する

治療

  • 家族や周囲による理解と支援が大切
    • 精神的・肉体的に負担をかけないような環境配備を行う
  • 産後うつ病と産褥期精神病の場合は、精神科による治療も必要となる
  • 薬物療法
    • マタニティーブルーズの場合:特に治療は行わないことが多い
    • 産後うつ病の場合:抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入薬
    • 産褥期精神病の場合:抗精神薬
  • 産後うつ病は、一般的なうつ病よりも長期化しやすい




version 7.4(β)
本サービスにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。本サービス上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
©Medley, Inc. All Rights Reserved.