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播種性血管内凝固(DIC)

播種性血管内凝固(DIC)の基礎知識

播種性血管内凝固(DIC)とは?

  • 様々な病気のために全身の血管の中に血のかたまりができて、血管に詰まったり(血栓症)、血小板が消耗されて出血しやすくなった状態
  • 主な原因
    • 原因となる主な3つの病気
      敗血症(血液に細菌ウイルスなどが入り込んで全身の炎症を引き起こした状態)
      悪性腫瘍がん白血病
      ・大量出血

症状

  • 臓器症状
    • 多臓器不全(血管が詰まることで、さまざまな臓器が働かなくなる)
  • 出血症状
    • 紫斑(内出血で現れる皮膚の斑点やあざのようなもの)
    • 鼻や口の中から血が出る
    • 血尿(血が混ざった尿)
    • 脳や肺の出血
    • 吐血
    • 下血(血が混ざった下痢)

検査・診断

  • 血液検査
    • 血液を固める成分の異常の有無を調べる
    • 腎臓の機能が低下していないかを調べる

治療

  • 原因となる病気の治療とともに、血栓や出血しやすくなっている状態に対応して治療を行う
    • 血栓に対する治療
      ・抗凝固療法(血を固まりにくくする薬)
    • 出血しやすい状態に対する治療
      ・補充療法:血液の成分(血漿や血小板)を補充して出血しにくくなるようにする

播種性血管内凝固(DIC)の経過と病院探しのポイント


この病気でお困りの方

DICでは、全身の出血が止まりにくくなったり、逆に血液のかたまりが体内に生じて脳梗塞腎梗塞肺塞栓症などの原因となったりします。他の重症な病気があった上でそれに続発して生じるものですので、健康な方がご自宅で普段通り暮らしていたらDICの症状だけが出てきた、ということは基本的にありません。既に入院中の状況や、他の疾患の強い症状がある中で症状の一部として発症するような疾患(状態)です。

したがって、DICについては診断がつき次第その場で治療が開始されますし、治療の方法にもバリエーションが少ないため、どこでどのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気でしょう。点滴による治療を行いますが、DICに対する治療以上に重要なのは、DICに至った原因を治療することです。原因が改善しないかぎりDICは(治療を行っていても)進行し、命に関わる深刻な状態です。

治療を受ける診療科に関しては、原因となった疾患次第です。肺炎であれば呼吸器内科、白血病であれば血液内科、出産に伴う大量出血が原因であれば産婦人科と救急科などで連携しながら治療に当たることになるでしょう。





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