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分娩麻痺

分娩麻痺の基礎知識

分娩麻痺とは?

  • 新生児が母の体から出てくる際に、無理な姿勢で首が過度に引き伸ばされて、首とつながる腕の神経が損傷することによって起こる麻痺
  • 分娩時に新生児の肩が産道に引っかかり、先へ進まなくなることがある
    • それを助けようと首を横に(引っかかっている肩と反対に)引っ張ることが原因
  • 大きな赤ちゃんに発生しやすい

症状

  • 肩や肘、指などの麻痺が起こる
  • まれだが、横隔膜の麻痺が起こるとチアノーゼ、呼吸数の増加、呼吸困難などが起こる
  • 1週間以内に麻痺が解消しない場合、その後も障害として残る場合がある

検査・診断

  • 手足を動かさないなど、様子を観察して麻痺に気付くことが多い
  • MRI検査:神経の損傷の度合いを調べる
    • 診断がつかない場合に行うこともある

治療

  • 出生後、最初の1~2週間は腕を動かさずに安静にする
  • リハビリテーション
    • 主に関節拘縮(関節が硬くなること)を防ぐ目的で行われる
    • 幼児期まではリハビリを続ける必要がある
    • 多くの場合は、継続することで回復に向かう
  • 手術
    • 神経が完全に断裂している場合は、手術による神経の修復が必要となる
    • 特に生後3か月で手首を曲げられない、または生後6か月で肘を曲げられない場合に行われる(完全断裂している場合)
    • 麻痺の状態によっては学童期に再び手術が行われることもある
  • 予防、再発予防方法
    • 巨大児の場合は帝王切開で分娩することで避けられる




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