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封入体結膜炎、トラコーマ

封入体結膜炎、トラコーマの基礎知識

封入体結膜炎、トラコーマとは?

  • クラミジア・トラコマチスという細菌が目に感染して炎症が生じた状態
    • クラミジアが目に感染し、まぶたの内側にある「結膜」と呼ばれる場所に炎症が起き、目の痛みなど様々な症状を引き出す
    • クラミジアは性病の代表的な病原体でもある
  • 感染経路:子供の場合、母親からの感染が多い
  • 全失明患者の11%
    • 年々患者数は減少傾向
    • 10歳未満の子供は失明しやすいので注意が必要

症状

  • 主な症状
    • 目の充血
    • 眼瞼腫脹まぶたが腫れている状態
    • 眼脂:濃い目やにが多く出る
    • 濾胞(ろほう):まぶたの内側にブツブツができる
  • その他症状
    • 偽膜という、灰白色の膜が目にできることもある
  • 重症な場合は失明することもある

検査・診断

  • 細菌検査まぶたの内側の組織を一部取り、菌の種類を調べる
  • 性病検査:性器のクラミジア感染がないかを調べる

治療

  • 薬物療法
    • 症状が目だけの場合、マクロライド系抗菌薬の入った目薬をつける
    • 性器もクラミジアに感染している場合、マクロライド系抗菌薬の内服が行われる
  • 予防、再発予防方法
    • 触れることで感染するため、感染した人と同じタオルを使わないようにする
    • 子どもを産む前に性病検査を受け、性病を治療してから妊娠すると、子どもへの感染を予防することができる

封入体結膜炎、トラコーマの経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

封入体結膜炎は、眼(結膜)でクラミジアという細菌が繁殖して炎症を起こしている状態です。目やにや充血、まぶたの腫れといった症状が出現します。クラミジアが原因の結膜炎はその他の結膜炎よりも症状が強くなりがちですが、似たような症状を呈する病気は他にもあるため、ご自身で封入体結膜炎だと自己診断するのは難しいでしょう。細菌の中でもクラミジア以外の菌やウイルスが原因となることもありますし、花粉症のようなアレルギー性のものもあります。

このように、似た症状で結膜炎と診断されても原因がクラミジアによるものとは限らないため、ご心配の場合はまず一度お近くの眼科クリニックを受診して診察を受けることをお勧めします。結膜炎自体はよくある眼科疾患ですので、大病院や専門病院でなければ診断がつけられないということはありません。


この病気でお困りの方

点眼薬(目薬)の抗生物質を使用するのが基本的な治療です。また、清潔でない手で眼をいじると再感染の元となりますので、なるべく目をこすらないことに加えて手洗いに努め、手指を清潔に保つようにしましょう。

封入体結膜炎は結膜炎の中でも治るまでに時間を要する疾患です。最初の受診で改善が見られない場合には、別の病院を受診するのではなく、出来る限り最初と同じ医療機関を再診するようにしてください。「この薬の効果がなければ次はこう考える」という二の手、三の手がある中で効く可能性の高いものから順に治療を行っていきますし、最初の時点からの眼の様子の変化が診断の上で重要なことが多いためです。

また成人に生じる封入体結膜炎は性感染症の一種ですので、眼だけでなく陰部のクラミジア感染がないかどうか、そしてパートナーの方に感染がないかどうかも確認が必要です。何か気になる症状があるようであれば、眼の治療だけでなく泌尿器科もあわせて受診の上、パートナーの方と一緒に治療に当たられてください。





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