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日本紅斑熱

日本紅斑熱の基礎知識

日本紅斑熱とは?

  • マダニに刺されることでリケッチアジャポニカという病原体に感染して起こる病気
  • 発熱や頭痛などの症状が出現する
  • 毎年100人以上の感染が報告されている

症状

  • 主な症状
    • だるさ
    • 頭痛
    • 悪寒
    • 発熱(38℃以上)
    • 発疹(手足から)
  • 症状の説明
    • ダニに刺されて2~8日経ってから症状があらわれる
    • 発疹、発熱、刺し口が特徴的な症状

検査・診断

  • 血液検査
    • 炎症反応を見る
    • 病原体検査(病原体の特定を行う)
  • 症状の似た病気であるツツガムシ病との鑑別診断
    • 症状の違いから区別する
      ツツガムシ病は体幹部の症状が多い(日本紅斑熱は手足が多い)
      ・ツツガムシは刺し口の中心が小さい

治療

  • 抗菌薬が主な治療
    • テトラサイクリン系抗菌薬
    • ニューキノロン系抗菌薬(重症例の場合)
  • 予防、再発予防方法
    • 草むらに入る際は長袖、長ズボン、手袋、長靴などを着用する
    • 防虫スプレーを使用する
    • 帰宅後はすぐ入浴し、新しい服に着替える

日本紅斑熱の経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

日本紅斑熱では、だるさや熱、皮膚のぶつぶつといった症状が出ます。マダニに刺されたあと数日から10日間程度の潜伏期間を経て発症する感染症です。

あまり特徴的で珍しい症状が出るというわけではありませんので、初期の段階でそれが日本紅斑熱だと症状のみから判断するのは困難です。診断に至るには熱などの症状に加えて、ダニのいる山林に入った後であることや、ダニの刺し口が見つかることがきっかけになったりします。このようなことからご自身が日本紅斑熱ではないかと心当たりがあり、診察を希望する場合には、可能であれば感染症科(感染症内科)のある病院の受診をお勧めします。一般的な内科のクリニックでも初期対応は可能ですが、日本紅斑熱の検査や治療に慣れているのは感染症科の医師です。


この病気でお困りの方

日本紅斑熱は、診断が難しい病気ですが、逆に言えば診断がついたあとは抗生物質で治療を行います。診断がついてしまえば、その後にどこでどのような治療を受けるか迷う余地はあまりありません。

日本紅斑熱は西日本を中心に患者が発生しています。山や森に入る際には長袖長ズボンを着用し、ダニに限らず虫刺されや怪我の予防をぜひ心がけてください。





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