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子宮内胎児発育遅延

子宮内胎児発育遅延の基礎知識

子宮内胎児発育遅延とは?

  • 妊娠中の胎児の推定体重が、同時期の平均とくらべて軽い状態
  • 主な原因
    • 母体側の原因
      妊娠高血圧症候群、高血圧
      ・心臓や腎臓の病気
      自己免疫疾患
      糖尿病
    • 胎児側の原因
      ・奇形
      感染症
      ・遺伝性の病気
  • 全妊娠の5%程度に見られる
  • 胎児の発育タイプは大きく3つに分けられる
    • 均衡型:頭も体も小さい発育不全型。妊娠初期から起きることが多い
      ・胎児自体の障害によるもの
      ・発育遅延児の20~30%を占める
      ・遺伝子あるいは染色体異常や胎内感染などが主な原因
      ・その後の経過は不良
    • 不均衡型:頭は大きくなっているが、体が大きくなれない状態。栄養失調型。妊娠中期から起きることが多い
      ・栄養不足によるもの
      ・発育遅延児の70%を占める
      ・比較的その後の経過は良い
    • 混合型
      ・上記のタイプの中間型
      ・発育遅延児の5%を占める
      ・妊娠中毒症、母体の栄養失調、薬物、喫煙、アルコールなどが影響していると考えられる
      ・発育遅延の程度によりその予後は異なる

症状

  • 母体側の自覚症状はない
  • 胎児側の症状の出方は主に2種類
    • 体重、身長、頭囲がすべて妊娠週数のわりに小さい(先天的な異常が主な原因)
    • 身長や頭囲は基準内だが体重のみ小さい(栄養不足が原因)

検査・診断

  • 発育の遅れを確認するための検査
    • 腹部超音波検査:胎児のからだの部位ごとの大きさから、体重を推定する
  • 原因を探るための主な検査
    • 腹部超音波検査
    • 血液検査
    • 血清学的検査
    • 染色体検査
    • 胎児奇形が疑われる場合はMRI撮影を行うこともある
      など
  • 分娩時期を決定するための検査
    • 胎児の心拍数などの反応を通じて元気さを確認する検査(ノンストレステストNST) 、コントラクションストレステスト(CST)など)
    • 腹部超音波検査
    • 超音波ドップラー:胎児の心拍動を調べる
      など

治療

  • 胎児の発育度や健康状態の経過を見守りつつ、安静にして管理する
  • 栄養不良が原因の場合
    • 食事療法や栄養点滴
      ビタミンや必須脂肪酸を多く摂取することで栄養周りをよくする
  • 発育停止や子宮内環境の悪化が考えられる場合
    • 肺の成熟度を調べたうえで、早めの胎児娩出を検討する




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