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月経前症候群(月経前緊張症、PMS)

月経前症候群(月経前緊張症、PMS)の基礎知識

月経前症候群とは?

  • 月経の前の数日間、精神・身体的症状が現れ、月経が始まるとともに症状が軽くなったり、消えたりする周期的な症候群
  • 病気のメカニズム
    • 月経前における急激なホルモンバランスの変動が、脳内のホルモンなど活性物質の異常を引き起こしていると考えられている
  • 主な原因
    • 卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランス異常
    • 脳内のホルモンや活性物質の異常
    • ビタミンB6低下
    • 精神的葛藤
    • 社会的不安
  • 女性の80%以上にみられるという説がある
  • 特に重いタイプ(仕事や人間関係に影響が出る状態)の月経前症候群は、月経前気分不快障害 (PMDD) に分類される

症状

  • 主な症状
    • 主な精神神経症状
      ・情緒不安定
      抑うつ
      ・不安
      睡眠障害
      自律神経症状としてのぼせ
      ・食欲不振
      ・過食
      ・めまい
      ・だるさ
    • 主な身体的症状
      ・頭痛
      ・腹痛
      ・腰痛
      むくみ
      ・お腹の張り
      ・乳房の張り
  • 症状は早ければ月経の10日ほど前から始まり、月経が開始すると軽くなったり、消えたりする
  • 月経前症候群の後に毎月痛みを伴う期間が続くことがあり(月経困難症)、特に10代や20代に多くみられる

検査・診断

  • 日々の症状をもとに診断
    • 症状の周期性などから診断は比較的容易
    • 月経周期2回分程度の範囲で日々の症状を記録しておくと、症状が悪くなる原因やパターンが見えてくる
  • うつ病などと区別する
  • 月経周期が不順であるときは更年期症状との判別が必要
    • 症状が出現する時期が月経周期とは無関係の場合は月経前緊張症以外の疾患を考える
  • 他疾患との判別に必要な主な検査
    • 血液検査:血中のホルモンの値を測定し、内分泌的閉経と区別する
  • 月経困難症を伴う場合には、内診・直腸診・経腟超音波検査MRI検査などを行って、子宮や卵巣下垂体などに異常がないかを調べる

治療

  • 基本的な治療方針
    • 現状では、原因や病態が明らかでないため確かで標準的な治療方法はないが、薬物療法と非薬物療法が提唱されている
  • 主な治療
    • 非薬物療法
      ・食事療法
      ・運動療法
      ・ストレスを溜めないなど生活習慣の見直し
    • 薬物療法
      卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤
       ・排卵を抑制して症状を抑える
  • 症状に対する治療法
    • 痛みに対して:鎮痛薬
    • 精神神経症状に対する治療
      ・抗うつ薬
      抗不安薬
    • 漢方療法:病状に応じて使用される




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