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ケロイド、肥厚性瘢痕

ケロイド、肥厚性瘢痕の基礎知識

ケロイド、肥厚性瘢痕とは?

  • ケガや手術の跡が治る際に、皮膚の再生がうまく行かずに、傷が盛り上がって目立ってしまった状態
  • ケロイドと肥厚性瘢痕を区別する、明確な診断基準はない
    • ケロイド
      ・傷の範囲を超えて広がっていく
    • 肥厚性瘢痕
      ・いつまでも炎症がおさまらず、盛り上がってきてチクチクとしたかゆみや痛みがでることがある
      ・傷の範囲を超えない
  • ケロイドが出来やすい体質(ケロイド体質)がある
    • ケロイド体質が事前にどの人にあるかはわからないため、全ての傷は肥厚性瘢痕になる可能性がある
  • 有色人種の方が白色人種よりも発症率が高く、家系的な傾向もある
  • 胸、肩、耳たぶ(ピアス後)、下腹有毛部(帝王切開後)はケロイドができやすい
  • 常に引っ張られているような胸部や肩にできやすい
    • 傷の周辺に異物(ピアスなど)があるとできやすい傾向がある

症状

  • 患部が赤くなり盛り上がる
  • 周辺に拡大していく
  • かゆみ
  • 触ったときの痛み

検査・診断

  • 特別な検査は行わず、診察のみで診断される

治療

  • 炎症を抑える治療
    • ステロイド薬局所注射
    • ステロイド含有テープ
      ・ステロイド薬の炎症を抑える作用による治療
    • 抗凝固薬の軟膏(局所の血流をよくして炎症を抑える)
    • ヒスタミンの飲み薬
  • シリコンシートによる圧迫、テーピング
    • 圧迫と皮膚を引っ張る力を抑える(主に術後の再発防止)
  • 切除、電子線照射
    • 瘢痕によって拘縮をきたしている場合には手術などの積極的治療が勧められる
    • ケロイド体質によっておこった肥厚性瘢痕であれば、切除によって一旦消えても、再度ケロイドができる可能性もあるため注意が必要
    • 手術痕からケロイドができることを予防するため、ステロイド薬局所注射や電子線照射を行うこともある

ケロイド、肥厚性瘢痕に関連する治療薬

副腎皮質ホルモン(ステロイド外用塗布・噴霧薬)

  • 炎症作用や免疫抑制作用などにより、皮膚炎などにおける湿疹、痒み、赤みなどを和らげる薬
    • アレルギー性の皮膚症状は何らかの原因によりアレルギー反応がおこり湿疹や痒みなどがあらわれる
    • 副腎皮質ホルモンは抗炎症作用、免疫抑制作用、細胞増殖抑制作用、血管収縮作用などをもつ
    • 本剤は副腎皮質ホルモンを元に造られたステロイド外用薬
  • 乾癬などの免疫異常による皮膚症状の治療に使用される場合もある
  • 本剤は作用の強さによって大きく5段階に分類される
    • 作用の弱い順に、V群(ウィーク)、IV群(マイルド)、III群(ストロング)、II群(ベリーストロング)、I群(ストロンゲスト)に分けられる
  • 本剤の剤形には、軟膏剤、クリーム剤、液剤などがあり薬剤によっては用途などに合わせた選択が可能な場合もある
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