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異所性妊娠(子宮外妊娠)

異所性妊娠(子宮外妊娠)の基礎知識

異所性妊娠(子宮外妊娠)とは?

  • 子宮体部以外の場所に妊娠すること
    • 以前は「子宮外妊娠」とも呼ばれていた
    • 多くの場合流産になる
  • 主な原因
    • 原因が明らかでない場合も多い
    • 以前受けた腹部の手術
    • クラミジアや他の細菌の感染、腹膜炎などによる卵管の癒着や狭窄
  • 全妊娠数の約0.5~1.5%程度の発症と言われている

症状

  • 主な症状
    • 妊娠に伴う症状
    • 下腹部痛(妊娠週数が進んでくると出現します)
    • 外出血(不正出血):必ずしもあるとは限らない
  • 赤ちゃんの袋(胎嚢)が大きくなると、母体の臓器(卵管など)が破れてお腹の中に何リットルも出血し、出血性ショックなどを起こすことがある
    • 妊娠7-8週以降でこのような出血が起こりやすい(妊娠する場所で変わります)

検査・診断

  • 内診:子宮の大きさや、周囲の腫瘤、痛みなどを調べる
  • 確定診断に必要な検査
    • 血液検査、尿検査:妊娠しているかを調べる
         hCGという妊娠すると上昇する値(血液検査)をみます
    • 経腟超音波検査胎のうの位置を調べる
      ・妊娠5週程度以降で子宮の中に胎のうがみられない場合、疑われる
      ・出血がないかを確認する意味もある
  • 超音波で妊娠部位が見つからない場合はMRIで確認する場合もある
    • まれにお腹の上の方に妊娠している場合もあります

  • 化学的流産(赤ちゃんの袋がみられないタイプの流産)との区別が非常に難しいため、一度流産の処置(子宮内容除去術)を行い、hCGが下がらないことを確認してから手術を行うこともあります

治療

  • 基本的には手術が選択されます
  • 手術
    • 付属器切除術、卵管切除術:卵巣や卵管を切り取る手術
    • 卵管切開、胎嚢除去術:異所性妊娠の再発のリスクがある
  • 薬物療法
    • 限られた条件でのみ行われます
    • メトトレキサート(抗癌剤)などが使用される
  • 待機療法
    • 自然に吸収され治癒することがあるため、待機して経過を見守る場合がある




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