じょういんとうがん
上咽頭がん
鼻から口蓋垂(のどちんこ)のあたりまでの部分にできたがん
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最終更新: 2017.12.06
上咽頭がんの基礎知識
POINT 上咽頭がんとは
咽頭がんのうち、鼻の奥から口蓋垂(のどちんこ)の高さまでにできるがんを上咽頭がんといいます。鼻や耳につながる部分のため、鼻づまり、鼻血、鼻汁、耳のつまった感じ、耳鳴り、難聴などの症状がでます。がんが進行すると、顔のしびれや、ものが二重に見えたり、首のリンパ節に転移すると、硬いしこりとして触れます。症状がでにくく、診断時に半分以上の人に首のリンパ節転移があります。診断は細いカメラ(ファイバースコープ)を鼻から入れて行います。がんであることを確かめるために、腫瘍を一部切り取って組織診断を行います。がんの広がりや転移を調べるために、CT検査、MRI検査、超音波検査、PET-CT検査を行います。治療は放射線治療、化学療法(抗がん剤)、手術治療を組み合わせて行います。症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
上咽頭がんについて
上咽頭がんの症状
上咽頭がんの検査・診断
- 咽頭鏡検査
- 置くまで覗き込めるため、簡単には視診で確認できない部分を調べることができる
組織診 - 組織を採取し、
腫瘍 ががん であるか顕微鏡で詳しく調べる
- 組織を採取し、
- 場合によっては必要な検査
- 血液検査:
腫瘍マーカー を使って、がんの増殖具合などを調べる - 画像検査:頚部の
リンパ節 にがんが転移 していないかなどを調べる超音波検査 CT 検査MRI 検査
- 血液検査:
- これらの検査により、がんの進行の程度を
病期 (ステージ )で分ける
上咽頭がんの治療法
- 治療は
放射線療法 、抗がん剤 (化学療法 )を組み合わせて行う- 治療の基本は放射線療法が主体
- 進行時に化学療法を使うことが多い
- 手術しても再発することが少なくないため、実際に手術が行われることは多くない
- 外来での定期的な
経過観察 と画像検査を行い、がん の再発の有無を確認する