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巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の基礎知識

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)とは?

  • 大動脈や比較的太い動脈に炎症が起こる病気
    • こめかみの辺りにある側頭動脈に炎症が起きることが多いため、以前は側頭動脈炎とも呼ばれていた
    • 血管に炎症がおきる血管炎の一種
  • 頻度
    • 50歳以上で発症するケースが多い
  • リウマチ性多発筋痛症と同時に発症することがある

症状

  • 全身症状として、発熱や全身のだるさが出る
    • どの血管に炎症が起こるかで症状が変わってくる
    • 側頭動脈が障害されると、こめかみのあたりの頭痛や、かむ動作であごが痛くなったりする
    • 眼動脈が障害されると、目に十分な血液が届かなくなって物が見えづらくなったり、場合によっては失明することもある
  • リウマチ性多発筋痛症合併すると、肩や二の腕、太ももの痛みが出る

検査・診断

  • 血液検査:炎症が起こっているかなどを調べる
    • CRP赤沈の上昇があるか調べる
  • 画像検査:血管の状態や炎症が起きていそうかどうかなどを調べる
    • 超音波検査
    • CT検査
    • MRI検査
    • 高額な検査となるがGaシンチグラフィーPET-CT検査も有用であるとされる
  • 組織診:血管を一部切り取り、血管に炎症が起こっているかどうかを調べる
    • 側頭動脈の一部を切り取り、顕微鏡で調べる

治療

  • ステロイド薬内服が基本的な治療となる
    • 目の症状がある場合は失明の危険性があるため、なるべく早く治療を開始する
    • 最初は多い量のステロイド内服を行い、徐々に減らして適切な量を判断する
    • ステロイド薬とあわせて、シクロホスファミドやメトトレキサートなどの免疫抑制薬を使うこともある
    • 海外では生物学的製剤であるトシリズマブの有効性が実証されている
    • 脳梗塞の予防にバイアスピリンなどの抗血小板薬を内服することがある




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