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低血糖

低血糖の基礎知識

低血糖とは?

  • 血液中の糖分(ブドウ糖)が少なくなりすぎて、意識を失ったり、手足が動かしにくくなったりする状態
    • 血糖インスリンのはたらきについては糖尿病のページも参照
  • 大きく分けて、以下の2つの原因が多い
    • 薬の不適切な使用や効きすぎによるもの
    • 体内のホルモンの異常によるもの
  • それ以外にも、手術で胃を切除した後やアルコールの影響、栄養失調状態、サプリメント服用、肝不全、腎不全心不全などでも起きやすい

症状

  • 主な症状
    • 血糖値が50mg/dlを下回ると下記のような症状が出始めることが多い(症状の現れ方は個人差が大きい)
    • 脳、精神の症状
      ・空腹感
      ・気持ちの異常:イライラしたり、不安になったりする
      ・異常な行動:つじつまの合わない言葉を発したり、行動をとったりする
      ・意識消失:気を失って何の反応もなくなってしまうことがある
    • 体の症状
      麻痺:手足が動かしにくくなる、力が入りにくくなる
      ・けいれん:手足が震えたり、勝手に細かく動いたりする
      ・発汗:暑くもないのに汗が大量に出てくる

検査・診断

  • まずは、低血糖症の原因となる薬の使用がないかを調べる
    • 血糖を下げる薬としては、糖尿病内服薬インスリンの注射がある
    • これらが効きすぎていないか、使用量が多すぎないかを確認する
    • 他の目的で使用される薬の中にも、副作用として低血糖を起こしうるものがある
  • 薬剤以外の原因が考えられる場合
    • 血液検査:血液中のホルモン(インスリンなど)の値や肝臓・腎臓などの機能を調べる
    • 腹部CT:ホルモンの異常を起こし得るような特殊な腫瘍がないかを調べる

治療

  • 血糖値を上昇させることが、直接的な治療となる
    • 食物(特に糖分を多く含むもの)を摂取する
    • 低血糖症の症状(意識障害など)で口から摂取できない場合には、ブドウ糖を含む点滴を行う
  • 自宅でできる応急処置
    • 意識がはっきりとしているのであれば、ブドウ糖やブドウ糖を含む飲料を摂取する
      ・意識がない人の口に、水分を無理やり流しこむことは誤嚥の元となり危険
    • 意識がない場合、救急車を呼ぶと同時に、ブドウ糖を口唇の裏(歯茎の部分)に塗りつける
    • 応急処置用に血糖値を上昇させる注射(グルカゴン)を医療機関で処方されている場合もある
  • 低血糖の原因に対する対応も必要
    • 薬の変更や量の調整
    • 腫瘍が原因の場合には腫瘍の切除など
    • 低血糖の症状を繰り返す場合には、食事のタイミングや量、回数を工夫することで対応できる場合もある

低血糖の経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

低血糖は、空腹感に加えて、手足のふるえ、意識がもうろうとするといった症状が特徴的です。元々健康な方であれば、食事を抜いたりしただけで低血糖の症状が出現することはありません。それは、体内で血糖値を上げようとして様々なホルモンが働くためです。他のホルモンの働きが悪くなっているか、あるいはホルモンで補いきれないほど、何らかの原因で血糖値が下がり続けているか、といった場合に低血糖症状が出現することになります。

元々糖尿病があって血糖値を測る器具が手元にある方は、低血糖かもと疑わしい場合、すぐに血糖値を測定してください。症状があって血糖値が50未満の時には、低血糖発作である可能性が高いです。40台であっても症状が出ない人もいれば、50を上回っていても症状が出る方もいますので、個人差はあるところです。しかし、どなたであっても血糖値が70を超えている時には低血糖以外の原因を考えた方が良いでしょう。

低血糖発作であることが分かり、意識がはっきりとしているのであれば、ブドウ糖やブドウ糖を含む飲料を摂取してください。厳密に言えば、砂糖とブドウ糖では体内への吸収スピードも異なります。低血糖発作のリスクの高い人は、ブドウ糖を常に身近なところに用意しておくことが必要ですが、一般的な砂糖であってももちろん効果はあります。

意識がない人の口に、ジュースなどの水分を無理やり流しこむことは誤嚥の元となり危険ですので避けてください。肺炎を引き起こし、かえって重症になるリスクがあるためです。意識がない場合には、救急車を呼びましょう。また、ブドウ糖をくちびるの裏(歯茎の部分)に塗りつけると少しずつ吸収されて何もしないよりも効果があります。

応急処置によって低血糖発作から回復したとしても、なぜ低血糖発作が起きたのかの診断が必要です。いずれにせよ低血糖発作の後には病院を受診するようにしてください。かかりつけの医師を受診するのが一番ですが、そうでなければ糖尿病科、内分泌代謝内科、または一般内科の受診が適切です。






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