きゅうせいいちょうえん
急性胃腸炎
下痢・吐き気・腹痛などを起こす病気。食中毒やほかの患者からうつることが原因。抗生物質が効くのは一部の場合だけでほとんどは自然に治る
21人の医師がチェック 195回の改訂 最終更新: 2024.02.21

Beta 急性胃腸炎についての医師コメント

小児の細菌性胃腸炎については、抗菌薬を使用しないで経過を見る場合があります。
これは下痢の中に十分排菌できると考えることと、抗菌薬が効いた場合にその細菌が一斉に死滅し、菌内に持つ毒素を放出する可能性を危惧するためです。有名なものとしてはO-157などの細菌性腸炎の際に抗菌薬を使うことで腎不全になる可能性があることが知られています。


匿名協力医師
病気や薬の豆知識
2016.05.09

症状が7日以上続く場合、医療機関の受診が必要です。若年の方でも炎症性腸疾患の初期であったり、サイトメガロウイルスや結核、膠原病の診断がつくことも経験します。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.04.05

胃腸炎は、主にウイルスが胃や腸の粘膜で増殖することで損傷を受け、胃腸が弱る病気です。胃や腸は自分自身を休めるように胃の中のものは嘔吐、腸の中のものは下痢として排出します。多くの場合、3-4日で自然に治ります。その間、できるだけ食事を控え、水分と塩分の摂取を心がけることが大事です。水分を摂取する際もごくごくと飲むと胃が刺激され、嘔気を誘発するので、少量ずつ舌を湿らす程度で絶え間のない摂取を心がけてください。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.04.05

汚物(吐いたものや便)の中にウイルスがいるので、その処理をした時に手に付着したウイルスが、周囲への感染源となることがあります。他人の手についたウイルスは、例えば目をこすった際や、手づかみで食事をした際などに、目や口の粘膜から感染します。したがって、汚物を処理した直後と、食事の直前には、特に念入りに石けんで手洗いをする必要があります。アルコール消毒は無意味ではありませんが、無効なウイルスもいます。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.23