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ライム病

ライム病の基礎知識

ライム病とは?

  • マダニにより伝染されるスピロヘータという細菌感染症
  • スピロヘータは血液に乗って全身に広がり、様々な症状を起こす
  • 日本での感染例は、年間5-10人程度
  • 感染初期(ステージ1)、播種期(ステージ2)、慢性期(ステージ3)の病期にわけられる
  • 日本では、慢性期に移行したとみられる患者は報告されていない

症状

  • 初期に起こる症状
    • 筋肉痛、関節痛
    • 頭痛
    • 発熱、悪寒
    • 全身のだるさ
  • 進行した場合の症状
    • 皮膚症状:マダニに咬まれて3〜30日くらいで、傷口から赤い発疹が広がっていく
    • 神経症状:髄膜炎顔面神経麻痺など
    • 心疾患:心膜炎、心筋炎など
    • 関節炎、筋肉炎

検査・診断

  • 血液検査、髄液検査
    • ライム病の病原体の有無を血清を用いて調べる
  • 組織診:変化のある皮膚の一部を切り取り、病原体を調べる

治療

  • 抗菌薬による治療が有効である
    • テトラサイクリン系抗菌薬
    • ペニシリン系抗菌薬
    • セフェム系抗菌薬
  • 野山を歩く際にはマダニに咬まれないように予防することが重要
    • 長袖、長ズボンを着用する
    • ズボンの裾を靴下の中に入れる
    • むやみにヤブに入らないようにする
    • マダニに咬まれたのがすぐに分かるように白色の服を着る

ライム病に関連する治療薬

テトラサイクリン系抗菌薬

  • 細菌のタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬
    • 細菌の生命維持や増殖にはタンパク質合成が必要となる
    • タンパク質合成はリボソームという器官で行われる
    • 本剤は細菌のリボソームでのタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑える
  • 内服薬は薬剤の作用持続時間により(短い順に)短時間作用型、中等度作用型、長時間作用型に分けられる
  • 他の種類の抗菌薬と比較した時の特徴
    • ブルセラ症ライム病などでは優先的に使用される薬剤
    • ヘリコバクター・ピロリ感染での除菌治療で使用される場合もある(他の抗菌薬に耐性がある場合など)
    • 熱帯熱マラリア予防などに使用する場合もある
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