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ホジキンリンパ腫

ホジキンリンパ腫の基礎知識

ホジキンリンパ腫とは?

  • 悪性リンパ腫の一種
  • 悪性リンパ腫の中でも「ホジキン細胞」など、特殊な細胞が見つかるとホジキンリンパ腫の診断となる
  • 日本では、10万人あたり約1人程度で発症する(悪性リンパ腫のうち5〜10%程度)
    • 女性より男性が多い
    • 15〜40歳と50歳を過ぎた人に多く見られる
  • 病気の進行度はがんの広がりでわけられる
  • リンパ組織は体の至るところにあるため、どこからでも発症する

症状

  • リンパ節の腫れ(特に首のリンパ節の腫れが多い)
  • 発熱
  • 寝汗
  • 体重減少

検査・診断

  • 血液検査:リンパ球に異常がないかなどを調べる
  • 組織診リンパ節腫瘍の一部を切り取り、がんでないか調べる
  • 画像検査:腫瘍の大きさや位置などを調べる
    • 超音波検査
    • CT検査
    • MRI検査
  • 骨髄検査:骨髄にがん細胞がないかを調べる

治療

  • 化学療法抗がん剤治療)と放射線療法の選択
    • 限局期(がんが体の一部分のみである場合)の治療
      ・化学療法と放射線療法
      ・化学療法は有効だが、後々に起こる副作用の心配があるため、限局期の場合は化学療法の回数を減らす
      ・ただしそれだけだと再発リスクがあるため、放射線療法が追加で行われる
    • 進行している場合(広がっている場合)の治療
      ・化学療法のみで治療することが多い
      ・化学療法は長期的(多数回)に行われる
      ・放射線は全身に当てることはできないため、進行した場合は放射線療法は受けられない
  • ホジキンリンパ腫はがんの一種であるが、その中では長期的な経過が比較的良く、進行期の場合でも十分な治療をすることで長期生存が見込める可能性が高い
  • 再発する場合には骨髄移植が行われることがある

ホジキンリンパ腫に関連する治療薬

NK1受容体拮抗薬

  • がん薬による嘔吐中枢への刺激を阻害し、悪心(吐き気)・嘔吐を抑える薬
    • 抗がん薬投与による悪心・嘔吐は延髄に嘔吐中枢に刺激が伝わりおこる
    • 脳のCTZや中枢神経に多く存在するNK1(ニューロキニン1)受容体が作用を受け嘔吐中枢に刺激が伝わる
    • 本剤はNK1受容体を阻害することで嘔吐中枢への刺激を抑える
  • 原則として、5-HT3受容体拮抗薬と併用して使用する
NK1受容体拮抗薬についてもっと詳しく≫

5-HT3受容体拮抗薬

  • がん薬による嘔吐中枢への刺激を阻害し、悪心(吐き気)・嘔吐を抑える薬
    • 抗がん薬投与による悪心・嘔吐は延髄にある嘔吐中枢に刺激が伝わりおこる
    • 脳のCTZや消化管には5-HT3受容体という伝達物質のセロトニンの作用により嘔吐中枢へ刺激を伝えるものがある
    • 本剤は5-HT3受容体拮抗作用により、嘔吐中枢への刺激を阻害する
5-HT3受容体拮抗薬についてもっと詳しく≫

分子標的薬(ブレンツキシマブ ベドチン)

  • 腫瘍細胞で発現しているCD30抗原という物質に結合し細胞内へ取り込まれた後、抗腫瘍効果をあらわす薬
    • ホジキンリンパ腫や未分化大細胞リンパ腫の腫瘍細胞表面ではCD30抗原という物質が発現している
    • 本剤はCD30陽性細胞を標的としてモノクロナール抗体と細胞分裂で重要な役割を担う微小管の阻害作用をあらわす物質を結合させた抗体薬物複合体
    • 本剤はCD30抗原に結合し細胞内へ取り込まれた後、微小管阻害作用により腫瘍細胞増殖抑制作用をあらわす
  • 本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定分子の情報伝達に作用することで抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬となる
分子標的薬(ブレンツキシマブ ベドチン)についてもっと詳しく≫




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