医師たちがつくる病気事典メドレー

レイノー症候群(レイノー現象)

レイノー症候群(レイノー現象)の基礎知識

レイノー症候群(レイノー現象)とは?

  • 手や足の指の血流が悪くなって、真っ白や青紫色になり、その後血流が戻ると赤くなる状態・症状
    • 寒さや精神的な緊張により、指の細い動脈が一時的に縮むために起こると考えられている
  • 他の病気に伴って起こる場合(二次性)と、特に原因が明らかでない場合(原発性特発性、またはレイノー病と呼ばれる)のものがある
    • 頻度としては、原発性レイノー症候群の方が80%程度と多い
  • 二次性レイノー症候群の主な原因(鑑別診断
  • 頻度
    • 中高年の女性に多い

症状

  • 主な症状
    • 手や足の指(1本だけのときもあれば、数本のときもある)の、ある部分から先が急に白くになる
    • その後青紫色に変化したり、血流が戻って赤くなったりする
    • 10-20分ほどで改善することが多い
  • しびれや、痛みを伴うこともある
  • 指先の皮膚に傷ができる(指尖部潰瘍)こともある
  • 原因の自己免疫疾患膠原病)などによる症状を伴うことがある

検査・診断

  • ある検査一つで診断が確定できるようなものがなく、経過や症状の様子が診断の上で非常に重要となる
    • 実際にレイノー現象が起こったときの指の写真を撮っておいて、診察のときに医師に見せると説明がしやすい
  • 原因となる他の病気がないか、特に自己免疫性疾患(膠原病)についての検査を行って鑑別する
    • 血液検査:自己免疫性疾患で特徴的な項目(自己抗体と呼ばれる各種物質など)が出ていないかなどを調べる
  • 寒冷誘発試験:症状の変化度合いについて調べる
    • 氷水で手指を冷やした後、サーモグラフィーを使って皮膚の温度を測定する

治療

  • 原因となる他の病気がある二次性レイノー症候群の場合は、原因となる病気の治療を行う
  • その上で行うこと
    • 手指を冷やさないように手袋をしたり冷たい水を使わないようにする
    • ストレスや過労を可能な範囲で避ける
    • それでも症状が継続する場合は、血管を拡張させる内服薬や塗り薬を使用する
    • 症状が重い場合は、交感神経をブロックする注射や、交感神経遮断術を行うこともある

レイノー症候群(レイノー現象)の経過と病院探しのポイント

この病気かなと感じている方

レイノー症候群は、寒さなどが原因となり手指の色が白〜紫色に変化して、そしてまた元通りにもどるという症状(レイノー現象)が特徴です。膠原病が原因で生じるものが多いですが、中には何の病気もないのにレイノー現象だけが起きる人もいます。

ご自身の症状がレイノー症候群でないかと心配になった時、最初に受診するのはリウマチ科や膠原病科が適しています。リウマチ専門医という資格がありますので、これらの医師がいるところだとより適切ですが、もしかかりつけの内科医師がすでにいるようであれば、そこから診療情報提供書(紹介状)をもらった上で受診することをお勧めします。レイノー症候群を診断する上で普段の様子やその他の病気の有無、検査結果はとても参考になりますし、診療情報提供書がないと基本的な検査を一からやり直すことになってしまうためです。

レイノー症候群の診断そのものは、検査ではなく問診と診察で行いますので、専門医がいればクリニックでも対応可能です。レイノー症候群だとした場合に、その原因となる別の病気がないかを診断するためにはレントゲンエコーMRIなど様々な検査が必要となりますが、その場合には総合病院での検査となるでしょう。


この病気でお困りの方

レイノー症候群の治療は、原因となっている病気の治療が中心となります。全身性強皮症全身性エリテマトーデスなどがレイノー症候群を引き起こしますから、それらの病気の治療を行わない限りレイノー症候群の改善が見込めないためです。

一方で、原因不明のレイノー現象もあります。これらの場合は治療が難しいところがありますが、血液をさらさらにする薬や、血管を広げる薬の内服を行います。また、両者に共通して言えることとして、手をなるべく冷やさないように気をつける、禁煙するといったことも症状改善のために大切です。





version 7.4(β)
本サービスにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。本サービス上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
©Medley, Inc. All Rights Reserved.