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バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の基礎知識

バセドウ病とは?

  • 甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている状態
  • バセドウ病の原因として免疫が関係している
    • 免疫が自分自身の体を攻撃してしまう病気のひとつ(自己免疫性疾患)
    • 何らかの原因で甲状腺を異常に刺激する物質が作られ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう
    • 遺伝的な影響があると言われているが、その程度ははっきり分かっていない
  • 人口1000人あたり5人程度と、比較的多い病気
    • 20-40代の女性に多い
    • 女性の方が多く、男性の4倍程度の患者数である

症状

  • 主な症状
    • 甲状腺の腫れ(のど元の前面が腫れる)
    • 動悸
    • 眼球の突出(眼が前に飛び出てくる)
  • 病気になったばかりの時は、症状が無かったり、医師から指摘されて初めて症状を自覚するような場合がある
  • その他の症状(体を元気にさせるような効果のある甲状腺ホルモンが多すぎることで症状が出る)
    • 汗をかきやすい
    • 食欲が増す
    • いくら食べても体重が減る
    • だるい
    • 疲れやすい
    • 手の震え
    • 息切れ
    • 下痢
    • 不安
  • その他、不整脈心房細動)を伴ったり、心不全周期性四肢麻痺などの病気の原因になる
    • 重症になると意識を失ってしまうこともある

検査・診断

  • 血液検査
    • 甲状腺ホルモン
    • 甲状腺刺激ホルモン
    • 甲状腺を刺激している物質(自己抗体)などを調べる
    • コレステロール値が低くて診断のきっかけとなる場合もある
  • 甲状腺超音波検査
    • 甲状腺の血流を調べたり(バセドウ病になると血流が増える)、その他の異常がないか調べる
  • その他
    • 診断が難しい一部の場合には、アイソトープ(放射性ヨード)検査を行う
    • 眼球突出による視力低下の可能性もあるため、症状に応じて眼科的検査をしたり、MRIによる検査も行う 

治療

  • 甲状腺薬の内服
    • 治療を開始時に選ばれることが多い治療法
    • 治療には年単位を要することが多い
    • 甲状腺ホルモンを抑えるために使われる薬剤
      ・プロピルチオウラシル(商品名チウラジール、プロパジール)
      ・チアマゾール(商品名メルカゾール)
  • アイソトープ(放射性ヨウ素)治療
    • 放射性ヨウ素は甲状腺に集まり、甲状腺の細胞を少なくすることでホルモンの産生量を抑える
    • 放射線を有効に活用して甲状腺の細胞を少なくすることで、ホルモンの産生量を抑えるための治療である
    • ヨウ素にはもともと甲状腺に集まる性質があるため、放射線を発する特別な種類のヨウ素だけを体内に取り込ませると、そのヨウ素の大半は甲状腺に集まり甲状腺の不要な細胞に集中して作用を及ぼさせることが可能となる
    • 一回の治療で甲状腺の機能をかなり抑えることができるが、逆に機能が低下しすぎてしまうこともあり、その場合には甲状腺ホルモンを補う治療が必要となる
    • アイソトープ治療は抗甲状腺薬で改善しない場合や確実に治療した場合に選択されるが、重い眼症状がある場合には適していない
  • 手術
    • 過剰にホルモンを分泌している甲状腺の一部または全てを切除する
    • 薬による治療で効果が不十分であったり、甲状腺の腫れが大きいなどの場合に行うことがある
    • 甲状腺を取ったのちに甲状腺ホルモンが不足することがあり、その場合は甲状腺ホルモンを補充する
  • その他
    • 一時的にヨード製剤を飲むことによる治療も考慮される
    • また、バセドウ病に伴う症状が強い場合はそれぞれに応じた対症療法(症状を和らげる治療)を行う
      動悸に対して脈をゆっくりさせる薬を使う
      骨粗鬆症に対して骨を丈夫にする薬を使う
    • 眼球突出に対してはステロイドを使うこともある
    • 喫煙、ストレス、暑い環境によって悪化するため、これらを避ける必要がある




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