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食道がん

食道がんの基礎知識

食道がんとは?

  • 食道の内側の粘膜の部分からできた「がん
    • 食道の壁は層になっていて、内側に粘膜があり、外側に筋肉の層がある
    • がんは進行すると大きくなり、筋肉など壁の深いところにまで成長していく
    • さらに進行すると、血液やリンパ液にがん細胞が流れだし、他の臓器やリンパ節転移する
  • 男性に多く、年間約1万人の方が食道がんが原因で死亡している
  • 原因

症状

  • 主な症状
    • がんの初期(がんが粘膜の部分だけ)では、症状は出ないことが多い
    • 食べ物がわずかにしみる感じがしたり、飲み込んだときにものが通る感じがするといった軽い症状が出ることがある
    • がんが進行して大きくなると食道の内側が狭くなるため、(特に固めのものが)飲み込みづらい、体重が減ってくるなどの症状が出てくる
    • がんの影響がしゃべる時に必要な神経(反回神経)に及ぶと、声がかすれること(嗄声)もある

検査・診断

  • 上部消化管造影検査:造影剤を用いて放射線検査を行い、食道の内腔に変形がないかなどを調べる
  • 上部消化管内視鏡検査胃カメラ):食道の内側の壁に変化がないかを観察する。場合によっては疑わしい部分の組織を採取して顕微鏡検査を行う
    • 生検:胃カメラの際に、がんの疑いのある部分の一部を取り、がん細胞の有無や悪性度を詳しく調べる
  • 画像検査:がんの大きさや広がり、転移などを調べる
    • 腹部超音波検査頚部超音波検査
    • 腹部CT検査
    • MRI検査
    • PET検査:全身にがんが広がっているかを調べる
      など
      ➡︎内視鏡検査、画像検査でがんの広がりやリンパ節、他の臓器への転移があるかどうかを調べて、がんの進行具合(ステージ)を判断

治療

  • 早期がんの治療
    • 早期がんのうち、よりがんの深さが浅くリンパ節転移の可能性が極めてまれと思われる病変に対し、手術をしないで内視鏡でがんを取り除くことも可能。(内視鏡を使う方が体への負担が少ないが、初期のがんに限られる)
    • 内視鏡による治療でがんが取りきれなかった場合には外科治療、化学放射線治療、放射線治療または化学療法などの追加治療が必要になることもある
    • 早期がんでも内視鏡で取り除くことが困難と考えられる場合には外科治療または化学放射線療法を行う
  • 進行がんの治療
    進行したがんの場合、外科手術や化学療法、放射線療法を組み合わせて治療を行う
    リンパ節転移の広がりや他の臓器への転移の有無、全身状態やそれぞれの治療法のメリット・デメリットを考慮して治療が選択される
    • 他の臓器への転移がなく、切除できると考えられる病変に対しては、手術前に化学療法を行ってがんを小さくしてから手術をする
    • かなり広くリンパ節への転移が起こっていたり、他の臓器への転移がある場合は手術を行わないのが一般的
    • 他の臓器への転移がなく、外科手術治療を選択しない場合、化学療法と放射線療法を併用して治療を行う。
    • 他の臓器への転移がある場合は化学療法を行う

  • その他の治療
    • 食道ががんで狭くなっている場合、内視鏡を使って「ステント」という柔軟性のある金属製の筒で拡げる治療がある
    • 逆流性食道炎がある場合、プロトンポンプ阻害薬(胃酸の分泌を抑える薬)を使う
  • 予後
    • 早期がんでは5年生存率は80%以上である
    • がんが進行するにつれて5年生存率は下がっていく




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