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拡張型心筋症

拡張型心筋症の基礎知識

拡張型心筋症とは?

  • 心臓の筋肉が薄く伸びてしまい、血液を十分な力で全身に送り出せなくった状態(伸びきった輪ゴムのような状態)
    • 徐々に心臓の機能が悪くなっていき、心不全や、突然死を引き起こすことがある
    • 筋肉が薄く伸びて拡がることから「拡張型」と言われる
  • 遺伝やウイルス感染、免疫の異常などと関連があることが分かっている
    • 特発性と呼ばれる原因不明の拡張型心筋症も多い
  • 10万人に14人程度の頻度で起こる
    • 男女比=2.6:1と男性に多い
  • 死因のほとんどが心不全不整脈と報告されている
    • 5年生存率=76%

症状

  • 病気の初期には症状が出ない
    • 無症状のまま健診で指摘されたりする
  • 心不全が起これば心不全症状がでる
    • 息切れ、疲れやすさ
    • 全身のだるさ、食欲低下
    • 呼吸困難
    • 足やすねのむくみ
  • 心不全が重症になってくると、寝ているときに呼吸が苦しくなったり、突然死につながる危険な不整脈心室頻拍)が出るようになることがある

検査・診断

  • 主な検査
    • 心電図:拡張型心筋症特有の波形がないかなどを調べる
    • 血液検査:心筋に損傷が起こった時に出る物質などを調べる
    • 画像検査:心臓が拡張しているかどうかなどを調べる
      胸部レントゲン検査(X線写真)
      心臓超音波検査
  • 必要に応じて行う検査
    • 心臓カテーテル検査冠動脈造影検査):心臓の動きや冠動脈のつまり(虚血性心疾患)の有無などを詳しく調べる
    • 胸部CT検査:造影剤を使って、心臓の血管の状態などを調べる
    • 心筋シンチグラフィ:心筋に血液が辿り着いているかなどを調べる

治療

  • 主な治療
    • 治療は、手術と、心臓の負担を減らして病気の進行を遅らせるための治療に大きく分かれる
    • 手術
      ・左室部分切除術(バチスタ手術):現時点ではごく一部の限られた医療機関でしか行われない
    • 心臓の負担を減らすための治療は2つ
      ・日々の生活習慣:激しい運動を避ける、疲労をためない、太りすぎない、塩分・アルコールを控える、たばこは吸わない
      ・薬による治療
  • 使われる主な薬剤
    • β遮断薬(降圧薬)
    • ACE阻害薬、ARB(降圧薬)
      ・心臓の筋肉の負担を保護する作用が期待できる(リモデリング予防)
    • 利尿薬
      ・利尿薬の中でもスピロノラクトンは成績が良いと言われれている
    • ジギタリス
      ・生存期間を改善させないが、心不全が悪化するのを予防すると言われている
  • 症状が進行するとともに不整脈が出るようになったら、不整脈をコントロールをする薬を飲んだり、不整脈を起こりにくくするための手術をする
  • 心臓移植や機械の補助人工心臓も治療法の1つ
  • 想定される経過
    • 診断されてからの5年生存率は約76%と言われている




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