腫瘍性膵のう胞瘍に起こりやすい症状について:ほとんどは無症状
腫瘍性膵のう胞があってもほとんどの人で
目次
1. ほとんどの腫瘍性膵のう胞は無症状
腫瘍性膵のう胞とは
- 腫瘍性膵のう胞により急性膵炎が起きた場合
- 腫瘍性膵のう胞により胆汁の流れが悪くなった場合
- 腫瘍性膵のう胞が
ホルモン を産生している場合
それぞれで現れる症状が異なるので、詳しく説明します。
2. 腫瘍性膵のう胞により急性膵炎が起きた時の症状
膵臓では、消化液の一つである膵液が作られています。腫瘍性膵のう胞が大きくなると、膵液を流す管(主膵管)を圧迫して膵液の流れを妨げるようになります。膵液の流れが悪くなると、膵液が膵臓自身を消化するようになって急性膵炎が引き起こされます。
また、腫瘍性膵のう胞の中でも膵管内乳頭粘液性
急性膵炎になると主に次のような症状が出ます。
【急性膵炎の主な症状】
- 腹痛
- 背部痛
- げっぷ
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
- 発熱
- ふらつき
急性膵炎についてさらに詳しく知りたい人はこちらのページも参考にしてください。
3. 胆汁の流れが悪くなることで起こる症状:腹痛・吐き気・黄疸
腫瘍性膵のう胞が十二指腸に近い部分(膵頭部)にできた人では、次のような症状が出ることがあります。
- 腹痛
- 吐き気・嘔吐
- 黄疸:白目や皮膚が黄色くなる
これらの症状は、膵頭部にできたのう胞が総
さらに詳しく知りたい方は「急性胆管炎」も参考にしてください。
4. 腫瘍性膵のう胞がホルモンを産生して起こる症状
腫瘍性膵のう胞の中にはホルモンを産生するタイプの腫瘍があります。これは、神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor, NET)と呼ばれ、その一部はホルモンを過剰に産生して全身の症状を引き起こします。
現れる症状は、産生されるホルモンの種類によって異なります。
このようにホルモンを産生して症状を起こす神経内分泌腫瘍(NET)は「
症状を起こす腫瘍性膵のう胞はまれではありますが、症状の原因が腫瘍性膵のう胞であると診断された人は、外科手術を含めた治療が必要になります。特に、急性膵炎や黄疸を起こすような腫瘍性膵のう胞は