腫瘍性膵のう胞の人が知っておきたいこと
腫瘍性膵のう胞が見つかっても、すぐに治療の必要はなく
目次
1. 食事で気をつけることはあるか
腫瘍性膵のう胞と言われたら、どのような食事をすればよいのか迷うかもしれません。
特別な食事制限などは必要なく、
ただし、急性膵炎の
2. アルコールは飲んでも良いか
腫瘍性膵のう胞があっても禁酒しなくてはいけないわけではありません。節度ある量であれば飲酒を継続しても構いません。ただし、急性膵炎の症状を起こしている患者さんはアルコール摂取によって膵
3. 生活習慣で気をつけることはあるか
飲食以外の日常生活や運動についても特別な制限はありません。激しい運動をしてものう胞に影響が出ることはありませんので、心配しすぎず体調に合わせて適度な運動を行ってください。
4. 経過観察と言われたらいつまで通院しなければいけないのか
腫瘍性膵のう胞と診断されても手術の必要がない人は少なくありません。その場合は外来通院で経過観察を行うことになります。通院の間隔やどのような検査を行うか(血液検査、画像検査)は腫瘍性膵のう胞の種類やサイズ、その他の
腫瘍性膵のう胞の中でも経過観察になることが多いIPMNとSCNについて次に説明します。
IPMNの経過観察
IPMNと診断され、膵がんが疑われる特徴が見られなければ、外科的手術は行わずに経過観察が行われます。3-6か月後に再検査を行い、以後はのう胞のサイズに応じて定期的に外来通院を行います。おおむね半年から1年ごとの通院と画像検査(
SCNの経過観察
SCNの経過観察について決まった方法はありません。基本的には
5. 手術が必要と言われたらどの病院を選ぶか
腫瘍性膵のう胞の手術では、膵頭十二指腸切除術または膵体尾部切除術を行うことが多いです。
膵臓の手術は難易度が高いため、日本肝胆膵外科学会が修練施設および高度技能専門医という制度を設けて患者さんに安全な治療を提供できるような体制を整えています。近くに認定を受けた施設や専門医が在籍する医療機関があるかどうかこちらのページで検索ができますので参考にしてください。