ほうけい
包茎
見た目上、亀頭が包皮に覆われている状態。包皮をめくることが可能かどうかで真性包茎と仮性包茎に分けられる
5人の医師がチェック 58回の改訂 最終更新: 2018.10.13

包茎の症状について:排尿障害、亀頭包皮炎、痛み

包茎のなかでも仮性包茎の人に症状が現れることはほとんどありません。しかし、真性包茎や嵌頓包茎(かんとんほうけい)では症状が現れることがあります。ここでは包茎で現れることのある症状について説明します。

1. ほとんどの包茎は無症状?

包茎には仮性包茎、真性包茎、嵌頓包茎の3種類がありますが、仮性包茎やほとんどの真性包茎は無症状です。一方で、真性包茎や嵌頓包茎は症状があり、治療が検討されることがあります。

2. 尿が出しづらい、尿が飛び散る

真性包茎の人は「尿が出しづらい」、「尿が飛び散る」といった症状がみられることがあります。

真性包茎では包皮が亀頭に被さっており、包皮と陰茎が癒着している状態です。亀頭が包皮によって被われているために、亀頭にある尿の出口(外尿道口)のさまたげになってしまい、尿が出しづらかったりや尿をうまく出せずに飛び散ってしまったりします。

また、尿の出口を包皮が大きくふたをしてしまっている場合には、尿が一度包皮に溜まって、包皮が膨らむ様子が見られることもあります。包茎が排尿に影響している場合は、治療を検討することがあります。

治療については「包茎の治療」で詳しく説明しているので参考にしてください。

3. 亀頭や包皮が赤く腫れて痛い

真性包茎の人では陰茎がずっと包皮を被っているために、陰茎を洗うことができません。このため陰茎は不潔になり、細菌が繁殖しやすい状況になっています。亀頭や包皮で繁殖した細菌が感染を起こした状態を亀頭包皮炎といい、亀頭や包皮が赤くなったり腫れ上がったりして痛みをともないます。

亀頭包皮炎は真性包茎の人に起きやすいのですが、入浴時に包皮をむいて洗わないと、仮性包茎の人にも起こることがあります。仮性包茎の人も入浴時には包皮をむいて陰茎を洗って清潔を保つようにしてください。

また、子どもの場合は自分で洗うのが難しいので、一緒に入浴している親御さんが包皮をむいて陰茎を洗うようにしてください。子どもの包皮をむいて陰茎を洗うときには2点注意が必要です。

1つ目は「無理に包皮をむこうとしないこと」です。子供はまだ陰茎が成長段階なので、乳幼児でまだ陰茎が小さいうちは包皮がむけないことも多いです。無理に包皮をむこうとすると痛みをともなうので、それ以降、洗われるのを怖がってしまいます。くれぐれも無理はせず、できる範囲で行うようにしてください。

2つ目は「陰茎を洗った後は包皮を元に戻すこと」です。包皮を戻し忘れると、めくった包皮が陰茎を締め付けて痛みが現れます。包皮をめくった後には必ずもとのように戻してください。包皮が陰茎を締め付ける症状についてはこの次で詳しく説明します。

4. 包皮が陰茎を締め付けて痛い

包皮をめくったまま元に戻さないと、包皮がむくんで陰茎を締め付け痛みが現れることがあります。真性包茎や仮性包茎の人に起こります。

包皮のむくみは時間とともに強くなるので、陰茎の締め付けはきつくなります。この状態を嵌頓包茎(かんとんほうけい)といいます。嵌頓包茎は、悪化すると陰茎への血流が悪くなって、場合によってはダメージが残り、排尿や性行為などに影響を及ぼすことがあります。

嵌頓包茎になってどうにも包皮が元の位置に戻らない場合には、すみやかに泌尿器科や救急科を受診して治療を受けるようにしてください。時間とともに治療が難しくなるのでなるべく急ぐことが大切です。

嵌頓包茎にならないためには、包皮をむいた後に元通りに戻しておくことが大切です。入浴後には忘れがちになることもあるので、注意するようにしてください。