しんしゅうせいはいあすぺるぎるすしょう
侵襲性肺アスペルギルス症
真菌(カビ)の一種であるアスペルギルスが原因となる感染症。進行が急激で致死的になりうる呼吸不全を来たす
4人の医師がチェック 38回の改訂 最終更新: 2021.10.04

侵襲性肺アスペルギルス症の治療薬情報

使用が推奨される治療薬の例

主に使用するべき抗真菌薬

    L-アムホテリシンB

    L-アムホテリシンB(点滴)

    投薬期間の目安

    6-12週間以上という報告があるが投与期間に明確な基準はない。治療にあたっては専門家に相談することが望ましい。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 3-5mg/kg/1回
    50≧CCR≧10 3-5mg/kg/1回
    10>CCR 3-5mg/kg/1回

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    ボリコナゾール

    ボリコナゾール(点滴or内服)

    投薬期間の目安

    6-12週間以上という報告があるが投与期間に明確な基準はない。治療にあたっては専門家に相談することが望ましい。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 2回体重1kgあたり6mg投与して3回目の投与からは1kgあたり4mg/2回
    50≧CCR≧10 2回体重1kgあたり6mg投与して3回目の投与からは1kgあたり4mg/2回
    10>CCR 2回体重1kgあたり6mg投与して3回目の投与からは1kgあたり4mg/2回

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使用が可能な抗真菌薬

    ミカファンギン

    ミカファンギン(点滴)

    投薬期間の目安

    6-12週間以上という報告があるが投与期間に明確な基準はない。治療にあたっては専門家に相談することが望ましい。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 100mg/2回
    50≧CCR≧10 100mg/2回
    10>CCR 100mg/2回

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    カスポファンギン

    カスポファンギン(点滴)

    投薬期間の目安

    6-12週間以上という報告があるが投与期間に明確な基準はない。治療にあたっては専門家に相談することが望ましい。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 50mg(初回のみ70mg)/1回
    50≧CCR≧10 50mg(初回のみ70mg)/1回
    10>CCR 50mg(初回のみ70mg)/1回

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    イトラコナゾール (内服)

    イトラコナゾール(内服)*

    投薬期間の目安

    6-12週間以上という報告があるが投与期間に明確な基準はない。治療にあたっては専門家に相談することが望ましい。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 2.5mg/kg/2回
    50≧CCR≧10 2.5mg/kg/2回
    10>CCR 1.25mg/kg/2回

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