[医師監修・作成]粉瘤(アテローム)から臭い膿が出たらどうすればよいのか:臭い原因と対処法を解説 | MEDLEY(メドレー)
ふんりゅう
粉瘤
皮膚の下にできた袋状の構造に、皮膚の老廃物が溜まってこぶのようになったもの
8人の医師がチェック 186回の改訂 最終更新: 2021.08.16

粉瘤(アテローム)から臭い膿が出たらどうすればよいのか:臭い原因と対処法を解説

皮膚のしこりから臭いが出たら、粉瘤かもしれません。膿が出る粉瘤には手術や抗菌薬で治療ができます。病院に行かないで誤った対処をすると、悪化につながるので注意してください。

1. 粉瘤(アテローム)とは?

粉瘤(ふんりゅう、アテロームとも呼びます)は皮膚の下に嚢胞(のうほう)という袋ができ、嚢胞の中に角質成分や皮脂成分などの老廃物が少しずつ溜まる病気です。皮膚の下に嚢胞ができる詳しい原因はわかっていません。嚢胞の中に細菌が入り込んで繁殖すると、くさい臭いを発することがあります。皮膚にしこり・できものがあり、もとは何も臭わなかったのにある日突然臭い膿が出てきたら、粉瘤の可能性があります。

2. 粉瘤(アテローム)から臭い膿が出る原因について

粉瘤の中に細菌が入り込む理由は、粉瘤の特徴である黒い点(へそ)の存在が関係しています。この黒い点は嚢胞の中につながっています。その部分から細菌が入り込んで繁殖します。嚢胞の中での細菌の繁殖が活発になると、悪臭を放つ物質がつくられて粉瘤から臭うようになります。

粉瘤の中で膿のようなものが溜まっている場合は、膿が粉瘤のへそから出てくることがあります。膿は白または黄色っぽい色をしており、ドロドロしています。膿が出始めると、粉瘤が悪臭を放つようになります。

3. 粉瘤(アテローム)が臭うときの対処法について

臭いが強い粉瘤は細菌が感染している可能性が高く、「感染性粉瘤」と呼ばれます。まずは感染を落ち着かせる必要があるので、切開して膿を出したり、抗菌薬(抗生物質)を使用します。詳しくは「においや痛みがある感染性(炎症性/化膿性)粉瘤の治療」で説明しています。

薬や切開で感染を抑えることはできますが、粉瘤を根本的に治すには、手術で粉瘤を取り切るしかありません。粉瘤を切開して内容物を出すと粉瘤は小さくなりますが、嚢胞が残っている限り、また大きくなったり、感染して腫れたり臭うようになる可能性があるからです。

4. 臭い膿が出る粉瘤(アテローム)の手術について

粉瘤の手術は外来で行うことがほとんどです。入院が必要になることはほとんどありません。手術法には、皮膚を切開する方法や、くり抜き法(へそ抜き法)と呼ばれる粉瘤に穴を開けて取り除く方法があります。詳しくは、「潰すな危険!粉瘤は手術時間5分・痛みなしの「へそ抜き法」で完治!」で説明しているので、参考にしてください。

5. 粉瘤(アテローム)ができた人に知ってほしいこと:膿を出しても治らないのか

臭い始めてから粉瘤が出来ていることに気づき、しこり部分を強く押すとドロッとした膿が出てくることがあります。内容物が出てきて粉瘤は小さくなるので、治ったような気がするのですが、そのやり方はおすすめできません。再発するだけでなく、感染が悪化してしまう可能性もあります。詳しくは、「粉瘤(アテローム)を潰すとどのような危険があるの?粉瘤の再発と併せて解説」で説明していますのでご覧ください。

粉瘤は放っておくと炎症がひどくなり重症化することもあります。臭いでお困りの方は、すぐに美容形成外科、皮膚科などの医療機関を受診することをおすすめします。