耳たぶのできものは粉瘤(アテローム)と耳前瘻孔のうちどちらなのか:2つの病気の違いについて説明
粉瘤(アテローム)は皮膚にできる
目次
1. 粉瘤は耳たぶにもできやすい
粉瘤(ふんりゅう、アテロームとも呼びます)は、頭や首、耳、胸、腰、背中やお尻によくできる良性のできものです。ドームのような形になることが多いです。粉瘤は身体のどこにでもできる可能性がありますが、耳にできる場合は、耳たぶや耳の裏にできることが多いです。
2. 耳たぶにできた粉瘤と耳前瘻孔(耳瘻孔)の症状の違いや共通点について
耳前瘻孔は
また、共通する症状として、痛み、赤み、
3. 耳たぶのできた粉瘤と耳前瘻孔の治療の違いや共通点について
粉瘤の主な治療法は手術です。主な方法には「切開術」と「くり抜き法」(ヘソ抜き法:粉瘤に穴を開け、袋を取り除く方法)があります。
詳しい治療法は「潰すな危険!粉瘤は手術時間5分・痛みなしの「へそ抜き法」で完治!」や「においや痛みがある感染性(炎症性/化膿性)粉瘤の治療」をご覧ください
一方、耳前瘻孔は感染を起こしていなければ、手術などの治療はせずに様子を見ます。しかし、感染を再発する可能性がある場合、摘出手術が勧められることがあります。摘出術とは耳前瘻孔を切り取る手術のことです。
手術法の名前は異なるのですが、病気の部分を取り除くという点では共通しています。
4. 耳たぶのできものが気になったら病院へ
粉瘤も耳前瘻孔も、自然にはなくなりません。だんだん大きくなってくる場合や、痛み、熱を持っている、腫れが見られるなどは感染が疑われる症状です。あてはまる場合にはひどくなる前に早めに皮膚科などの病院を受診するようにしてください。また、特に症状はないものの、外見が気になったり、ひどくなるのを予防したい人は耳鼻科や皮膚科で相談しておくとよいです。一方で、経過をみたい人は、異変があった際に気づけるように、定期的な耳の観察を欠かさないようにすると良いです。
病院の選び方について「粉瘤は何科に行けばいいの?皮膚科?形成外科?美容外科?」で詳しく説明しています。