[医師監修・作成]手足口病の治療は? | MEDLEY(メドレー)
てあしくちびょう
手足口病
子供におこるウイルス感染症の一つ。口や手足にぶつぶつができる
17人の医師がチェック 161回の改訂 最終更新: 2022.05.30

手足口病の治療は?

手足口病の治療はまず安静です。小児科では痛みやかゆみを楽にする薬がもらえます。ワクチンや特効薬はありません。ごくまれに重症になった場合には入院になります。手足口病の治療法について詳しく説明します。

1. 手足口病は何科に行けばいい?

手足口病にかかるのはほとんどが子供です。子供の手のひら、足の裏、唇の裏側や口の中に水ぶくれができたら小児科に行きましょう。

大人が手足口病にかかったら?

まれに大人も手足口病にかかります。大人に症状が出て、手足口病かなと思ったら、皮膚科にかかってください。手足口病は手足の皮膚に症状が出るので、皮膚科のお医者さんも手足口病を見慣れています。

近くに皮膚科がないことも多いと思います。そのときは、内科でもよく見ている病気ですので、内科に行きましょう。

このサイトで小児科、皮膚科、内科のある病院・クリニックを検索できます。

2. 手足口病の治療はどう選ぶ?

手足口病にはワクチンも特効薬もありません。病院で手足口病と言われたら、まず安静にしてください。

病院の治療では喉(のど)の痛みやかゆみの症状を緩和する薬が中心になります。「手足口病のかゆみに対する薬」の項で、よく使われる薬剤の注意点を説明しています。

手足口病はまれに重症になることがあります。重症の場合は入院して治療を受けながら崩れた体のバランスを整えることになります。以下で詳しく説明します。

3. 手足口病が重症になったらどうなる?

手足口病は通常は軽い水ぶくれだけで自然に治ります。しかし、ごくまれに皮膚以外の合併症を引き起こし、ひどい場合は命に関わります。

手足口病による脳の合併症とは?

合併症(がっぺいしょう)とはひとつの病気が原因で別の異常な状態が引き起こされることです。手足口病の代表的な合併症として、脳やその周りの組織(中枢神経系)の異常が挙げられます。

中枢神経系の合併症には髄膜炎(ずいまくえん)、小脳失調症(しょうのうしっちょうしょう)、脳炎などがあります。これらの合併症による症状は、激しい頭痛、意識がもうろうとするなどです。

手足口病による心臓、肺、神経の合併症とは?

ほかに重症の合併症として、心臓の異常が起きる心筋炎、肺の異常が起きる神経原性肺水腫(しんけいげんせいはいすいしゅ)、神経の異常が起きる急性弛緩性麻痺(きゅうせいしかんせいまひ)などがあります。

こうした合併症があると、普通の手足口病にはない、ふらつき、息切れなどの症状が起こります。

合併症を起こしやすい手足口病がある

手足口病の原因であるエンテロウイルスの中でも、エンテロウイルス71型(EV71)が感染して手足口病を起こした場合は、中枢神経系の合併症が起こりやすいといった報告があります。このウイルスは、東南アジアに多いウイルスであることが分かっています。

手足口病の合併症は入院が必要

手足口病による重症の合併症はいずれも非常に珍しいもので、ほとんどの手足口病は自然に治り、合併症も起こしません。

しかし、重症の合併症には入院が必要です。入院になる目安について次に説明します。

4. 手足口病で入院になるのはどんなとき?

手足口病は軽症で済むことがほとんどですので、入院が必要になることは多くないです。重い症状があるとき、全身の状態がよくないときに入院になる可能性があります。

手足口病でこんな症状が出たら要注意

手足口病で入院の可能性があるのは主に以下の場合です。

  • 強い頭痛が1日以上続く場合
  • 意識がもうろうとする場合
  • 飲食ができなくて、脱水状態にある場合
  • 明らかに元気が無くて、いつもと違う場合

こうした症状が出たときは、重症の合併症が起こっている可能性や、全身の状態が悪い可能性が考えられます。この例はあくまで参考です。ひとりひとりの患者がどういった状態かを判断するには、実際に症状や体の様子を診察して得られる情報がとても重要になります。

一口に「この症状があれば入院」とは言いにくいため、入院が必要かどうかは実際に診察をした医師が判断することになります。

手足口病と診断されたあとで万一気になる症状が出たときは、小児科、皮膚科、内科のある病院・クリニックで相談してください。