すいとう(みずぼうそう、みずぼうそう)
水痘(みずぼうそう、水疱瘡)
ウイルスが原因で、全身に分布する水ぶくれを主体とする発疹と発熱を来す疾患
10人の医師がチェック 119回の改訂 最終更新: 2018.03.12

水痘(みずぼうそう、水疱瘡)が疑われたときにはどんな検査が行われるか?

水疱瘡(みずぼうそう、水痘)は主に問診と身体診察によって診断され、特別な検査は必要ないことが多いです。問診や身体診察のポイント、まれに行われることのある検査について説明します。

1. 問診

問診では医師の質問に答える形で、病気に関係する情報を医師に伝えます。よく聞かれる質問には次のものがあります。

  • いつからどんな症状があるか(どこにどんな発疹が出ているか)
  • 学校や家族内など周りで水疱瘡が流行っているか
  • 水疱瘡にかかったことがあるか
  • 水疱瘡の予防接種を受けているか(受けている場合いつ頃何回接種したか)

予防接種歴は母子手帳を持参し医師に見せると良いでしょう。発疹の状態は時間とともに変化するので、スマートフォンなどのカメラで撮影し診察時に医師に見せると診断に役立ちます。

徐々に見た目が変わりながら全身に拡がっていく発疹が出ていてかゆみを伴い、周りで水疱瘡が流行っている時、水疱瘡にかかったことがなく予防接種を一度も受けていないか1回しか受けていない場合、水疱瘡の可能性が高くなります。

2. 身体診察

問診とあわせて、体温を測り熱が出ているかどうか確認します。そしてどのような発疹がどこに出ているのか、医師が患部を目で見て調べます。医師の目や手などを使って身体の様子を調べるのが身体診察です。

水疱瘡になるとかゆみのある発疹が出ます。水疱瘡の発疹は、頭や顔、口の中を含む全身に出ますが、手のひらや足の裏には出ません。手足よりは胸やお腹、背中などの体幹に出ることが多いです。

水疱瘡の発疹はしだいに見た目が変わり、紅斑(皮膚の赤み)、丘疹(小さな皮膚の盛り上がり)、水疱(水ぶくれ)、痂皮(かさぶた)の順に変化していきます。変化しているうちにも新しい紅斑や丘疹ができてくるので、これらの様々な状態の発疹が同時に現れるのが特徴です。

3. 血液検査

水疱瘡は問診と身体診察だけで診断されることが多いですが、患者の背景によっては血液検査を使うこともあります。

がん患者、ステロイド免疫抑制剤を使用している人、HIV感染者、臓器移植を受けた人などは免疫が弱っているので水疱瘡が重症化しやすくなります。これらの人に水疱瘡かどうかはっきりしない症状が出た場合、水疱瘡であることを確かめて抗ヘルペスウイルス薬による治療を行うために、血液検査を行い水痘帯状疱疹ウイルスに対する抗体を調べることがあります。抗体が増えていれば水疱瘡の可能性が強くなります。抗体検査は結果が出るのに数日かかります。また水疱瘡の症状が出始めてから抗体が増えるまでに数日から1週間程度かかるため、発疹が出てまもなくの検査では正確な結果が出ない(水疱瘡にかかっているのに検査の時期が早いために抗体が増えていない)ことがあります。

4. 画像検査

水疱瘡の診断のためにエコー検査(超音波検査)やレントゲン検査、CT検査などの画像検査をすることはありません。

5. どうやって水疱瘡と診断するのか?

水疱瘡は主に問診と身体診察によって診断されます。

水疱瘡にかかったことがない人に、紅斑(皮膚の赤み)や丘疹(小さな皮膚の盛り上がり)、水疱(水ぶくれ)、痂皮(かさぶた)など様々な状態の発疹が同時にみられ、徐々に全身に拡がっていく場合に、水疱瘡と診断します。周りで水疱瘡が流行っている時や、水疱瘡の予防接種を一度も受けたことがないか1回しか打っていない場合には、さらにその可能性が高くなります。