口内炎で知っておくと良いこと:塩やはちみつは効くのか、予防法はあるか
口内炎は塩やはちみつで治せると思っている人もいるようですが、どちらかと言えば、
目次
1. 口内炎に塩やはちみつは効果あるのか
インターネットなどの噂で、口内炎に対して塩やはちみつが良いと書かれていることがあります。よく見る方法として次のものがあります。
【口内炎に塩やはちみつが効くと謡う方法】
- 塩を口内炎に塗る
- はちみつを口内炎に塗る
- 塩水で口をゆすぐ
- はちみつを混ぜた水で口をゆすぐ
面白いことにこれらの民間療法は日本独自のものではなく、世界中の他の国々でも試されています。
どれもすごく痛いやり方です。痛いからこそ効くのだ、と言われるとそんな気がしてくるかもしれません。塩とはちみつには殺菌効果があると書いてあるサイトもたくさんあり、はちみつには確かにビタミンBやビタミンCなど豊富な栄養素が含まれています。果たして効果は証明されているのでしょうか。
塩水、はちみつを混ぜた水で口をゆすぐと口内炎に効くのか
民間療法のうちかなりのものが、医学研究として本当に効くのか試されています。たとえば二日酔いにチョウセンアザミは効かなかったという研究結果、乾燥酵母は多少効いたという研究結果も出ています(ニュース記事「二日酔いの治療法を徹底的に探してみた結果」で紹介しています)。
口内炎に対しては、ザクロのエキスを使ったジェルが効いたという報告があります(ニュース記事「口内炎は植物のエキスをつけると早く治る?これまでの研究でわかったこと」で紹介しています)。
MEDLEY編集部では、口内炎に対して塩やはちみつの効果がこれまでに検証されているのかを独自に調べました。
その結果、塩水で口をゆすぐことの効果を検証した研究結果は見つけることはできませんでした。塩水で口をゆすぐと口内炎が治ると言える根拠は現段階ではなさそうです。
一方、はちみつに関する研究はいくつか存在することがわかりました。それらの研究は、
塩、はちみつを口内炎に塗る
口をゆすぐのではなく、口内炎に塩やはちみつを塗る方法ではどうでしょうか。
やはり医学研究を探してみたところ、残念ながら口内炎に塩を塗る方法、はちみつを塗る方法について実際の効果を検証した研究結果は見つけることができませんでした。塩やはちみつを口内炎に塗ることが効きそうだと言えるだけの根拠は現段階ではあまりなさそうです。
塩もはちみつも刺激物で、口内炎に塗るととても痛いです。痛いのは確かで、効くかどうかはよくわからないとすれば、おすすめはできません。
口内炎に塩はなぜ効かないのか
塩を使った治し方を勧めているサイトには、塩に殺菌効果があるとしたものがあります。
塩とはちみつに仮に殺菌効果があるとしても、アフタ性口内炎は
はちみつはビタミンB2やビタミンB6が豊富なので、口の中をゆすぐ、塗るだけでなく摂取するならば、組織の再生を助け、口内炎に効くのかもしれません。一方で、塩にはビタミンを補う効果は期待できません。そのようなことを考えると、口内炎に塩を使うのはお勧めできません。
2. 口内炎には塩よりビタミン摂取を優先
ビタミンB2やビタミンB6が不足すると、口内炎ができやすくなります。ビタミンB2は細胞の再生やエネルギー
【ビタミンB2とビタミンB6を多く含む食品の例】
- ビタミンB2を多く含む食べ物
- うなぎ
- レバー
- 卵
- 海苔(のり)
- ほうれん草
- しいたけ
- ビタミンB6を多く含む食べ物
- まぐろ
- かつお
- レバー
- 卵
- にんにく
- キャベツ
- 大豆
口内炎を食事で防ぎたい人は、ふだんからビタミンB2とビタミンB6をバランスよく摂るようにしてみてください。
ビタミンはサプリメントで摂取することも出来るのですが、バランスを考えれば、食べ物からとるのが自然だと言えます。どうしても食事でビタミンが不足してしまうと思ったときには、サプリメントを活用してください。
また、サプリメントを飲んでいるときに病院に行くことがあれば、薬の飲み合わせに影響するので、飲んでいるものを医師に伝えてください。口内炎でもほかの病気でも同じです。
3. 口内炎には痛い塩より刺激の少ない食べ物がよい
辛いもの・塩分が多いもの・酸っぱいもの・熱いもの・冷たいもの・アルコールには刺激があります。口内炎に触れると痛みますので避けてください。
フルーツでビタミンを摂取するのはいい考えに思えますが、グレープフルーツやパイナップルといった酸味がつよいフルーツだと、口内炎を刺激して痛むので、代わりに刺激が少ない野菜を食べるほうがいいでしょう。
口内炎があると痛くて口の中で食べ物を噛みたくないこともあります。そのような時の食事にはお粥やスープなど柔らかい料理を作ったり、素材を小さく刻むことであまり噛まずに飲み込むことができます。
栄養バランスを整えつつ食事も楽しんでみてください。
4. 食事でだめなら病院か薬局へ
口内炎が痛くてがまんできないときは、こちらのページ「口内炎を早く治す治療法はあるのか」を参考にしてみてください。薬局で買える薬も「口内炎に使える市販薬には何があるか」で紹介しています。
5. 口内炎の予防法はあるのか
口内炎ができると、食べ物や飲み物がしみたり、しゃべる時に痛かったりして不快です。治るまでの数日間はその痛みと付き合わなければいけません。自然に治るものとわかっていても、できれば口内炎は避けたいものです。このページでは口内炎の予防について考えます。
ビタミンを摂取する
ビタミンB2やビタミンB6が不足すると、口内炎ができやすくなります。ビタミンが不足しないように普段から気配りするのは有利に働くかもしれません。
ビタミンB2は細胞の再生やエネルギー代謝に関わります。レバーやうなぎ、納豆、卵などに多く含まれます。ビタミンB6は皮膚の成長や免疫の維持に関わります。レバーやまぐろ、かつおなどに多く含まれています。
食べ物から食べる以外にも、サプリメントを通じて摂取することも出来ます。ただし多く摂取したからと言って予防効果が上がるわけではありません。
口の中を清潔にする
口の中の衛生状態が悪いと、口内炎ができやすくなります。たとえば次のような場合です。
【口内炎ができやすい行動】
毎日の歯磨きやデンタルフロスで、口の中を清潔に保つのもよいことと思われます。虫歯や歯周病がある場合は、歯科に行って治療をしてみてください。
口の中を傷つけない
口の中が傷ついている人は、口内炎ができやすいです。口の中を傷つけやすい原因には次のものがあります。
【口腔内が傷つく主な原因】
- 歯磨きのときに強く擦りすぎている
- 入れ歯が合っていない
- 矯正器具や歯のかぶせ物が口の中や舌に当たっている
- 虫歯などで欠けて尖った歯がある
あてはまるものがあれば、歯科に相談して是非改善してみてください。
疲れやストレスをためない
疲れやストレスは体の機能を低下させ、口内炎ができる原因にもなります。好きで疲れやストレスをためている人はいないと思いますが、無理をしないことはいろいろな面で大事です。
6. 口内炎の治し方に困ったら医療機関で相談を!
口内炎に使える市販薬はあります。ただし、ほかに治療中の病気があるとき、飲み続けている薬があるときは、飲み合わせなどにも注意が必要になるため、市販薬を使う前にかかりつけの医師に相談してください。ビタミン剤でもほかの薬の作用に影響することがあります。また市販薬を使ったうえで、期待した効果が感じられないとき、なかなか治らないとき、特に心配なことがあるときなどはためらわず病院・クリニックで診察を受けてください。