ねっしょう
熱傷(やけど)
皮膚や粘膜が熱などの刺激により損傷を受けた状態。損傷の深さによっては皮膚移植などの手術が必要になることもある。
14人の医師がチェック 127回の改訂 最終更新: 2023.07.30

熱傷(やけど)

熱傷(やけど)とは高温物質に触れることなどが原因で、皮膚や粘膜が損傷した状態です。45℃程度の低めの温度であっても長時間接すればやけどします。酸やアルカリなどの化学薬品による障害も熱傷に含まれます。

熱傷(やけど)とは:初期対応、症状、治療法など

熱傷とは高温物質に触れることなどが原因で、皮膚や粘膜が損傷した状態です。45℃程度の低めの温度であっても長時間接するとやけどします。酸やアルカリなどの化学薬品による障害も熱傷に含まれます。

熱傷(やけど)の症状について:赤み、痛み、水ぶくれ、ただれなど

やけどをした瞬間の強い痛みやその後のヒリヒリ感は多くの人が経験したことがあると思います。あらわれる症状はやけどの深さによって違い、深くなるとむしろつついても痛みを感じにくくなったりします。このページでは、まず皮膚の構造について説明したうえで、どの層まで熱傷がおよぶと、どのような症状になるのかを説明します。また、気道熱傷の症状についても紹介します。

熱傷(やけど)の検査について:ピンプリックテスト、手掌法、9の法則、5の法則

熱傷の検査では主に深さと広がりを調べます。深さと広さがわかれば、重症度を判定できます。熱傷の深さを調べるのに「視診」や「ピンプリックテスト」が行われます。

熱傷(やけど)の治療について:塗り薬、被覆材、外科治療など

ごく浅い熱傷であれば自然に治るので特別な治療は必要ありません。表皮より深いところまで及ぶ熱傷によく使われるのが、塗り薬です。炎症を抑えたり、感染を防いだりする効果があるものが使われます。また、ドレッシング材と呼ばれる傷を覆う素材による保湿が有効なことがあります。重症の熱傷では脱水症を防ぐ「点滴」や、呼吸をサポートする「人工呼吸器」などによる治療が行われます。

熱傷(やけど)に関して知っておくと良いこと:予防、受診の目安など

程度の差こそあれ、やけどは誰しも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。家庭内で起こりやすいやけどとその対策、受診の目安など、知っておきたいやけどの知識をまとめました。