いーでぃー(ぼっきしょうがい)
ED(勃起障害)
性交ができる状態において、十分に勃起ができないため性交が行えない状態。精神的な原因や、血管や神経の病気が原因となる
11人の医師がチェック 165回の改訂 最終更新: 2019.11.19

ED(勃起障害)で知っておきたいこと

EDかもしれないと悩んでいても、簡単に打ち明けられるものではありません。そのため、一人で解決しようと誤った治療に手を出してしまう人が少なからずいます。また、EDの背後には原因となる病気がある人もいるため、困ったら医療機関で相談することが大切です。ここではEDでよくある悩みや不安、治療の考え方についてまとめます。

1. EDの悩みや不安について

性に関する悩みは、相手がお医者さんであっても気恥ずかしく相談しづらいものです。ここではEDの人に多く見られる悩みや不安についてまとめます。

EDに予防法はあるのか

EDを予防できる方法は現在確立されていません。このため、完全に防ぐことは難しいのですが、EDの発症リスクをあげる要因を避けることが、予防につながります。

例えば、糖尿病や高血圧などのEDの要因となる病気の予防や適切な治療が、EDの予防に有効ですし、喫煙や肥満といった生活習慣の改善も有効です。

EDを改善する食べ物やサプリメントはあるのか

現在のところEDの改善効果がある食べ物やサプリメントはわかってはいません。効果があるとわかっているのは薬物治療や生活習慣の改善、原因となる持病の治療などです。EDの治療については「こちらのページ」を参考にしてください。

EDは治るのか

EDは原因によって4つのタイプに分類され、治るタイプと治らないタイプがあります。

例えば、過去に性交で失敗した経験などが影響してEDを引き起こしている場合には、心理療法でEDが治ることがあります。一方、EDが神経や血管の病気によるものであれば、進行を緩やかにすることはできても元の状態に戻すのは難しいと考えられています。

EDをチェックする方法はあるのか

EDかどうかは性交時の状況によって判断され、診断ではSHIM(Sexual Health Inventory for Men)という質問票が用いられます。質問票はセルフチェックとしても使えますので、医療機関を受診する前に確かめてしてみたい人は、こちらのページにある質問票に答えてみてください。

EDが心配な人は病院に行くべきか

医療機関に行くかどうか迷っている場合は、受診をお勧めします。EDかどうかは、上で説明したSHIMの質問票である程度の見当はつきますが、EDの原因や程度を調べるには身体診察や血液検査などが必要です。また、医療機関でお医者さんに相談することで、心の負担が軽くなる効果にも期待できます。

2. ED治療で知っておきたいこと

EDの治療はお医者さんと行うことをお勧めしますが、自分でなんとか治そうとする人も少なくはありません。ここではED治療で知っておいて欲しいことをまとめます。

ED治療薬の通販には要注意

ED治療薬は医療機関で処方されたものを使うようにしてください。インターネットなどで見かける通販商品の中には偽物が混じっていることが確認されており、健康被害も報告されているので、避けてください。

ED治療薬にはジェネリック医薬品があるのか

ジェネリック医薬品とは、厚生労働省の認可を得て製造販売される、先発医薬品と同じ有効成分を含む医薬品です。一般的に研究開発費を低く抑えられることから、先発医薬品に比べて、薬価(薬の価格)が安くなっています。 3種類あるED治療薬のうち、バイアグラ®️にはジェネリックがあるので(2019年11月現在)、希望する人はお医者さんに伝えてください。

ED治療薬が効かない場合はどうすればいいのか

ED治療薬の効果がある人がいる一方で、満足いく効果が得られない人もいます。ED治療薬は3種類あるので、効かない人は他の薬に変更してみるのもよいです。また、お医者さんと相談して、他に悪影響を及ぼす要因が隠れていないかを調べ直してみてください。

EDの治療に公的な医療保険が適用されるのか

EDには公的な医療保険が適用されません。検査や治療は自由診療によって行われ、費用の全額が実費負担となります。また、自由診療は医療機関ごとに価格を定めているので、受診先によって費用が大きく異なることがあります。治療費に不安がある人やあらかじめ知っておきたい人は事前に確認してから受診するようにしてください。

【参考文献】

・赤座英之/監 並木幹夫, 堀江重郎/編, 「標準泌尿器科学」, 医学書院, 2014
・勝岡洋治/編, 「泌尿器科診療ガイド」, 金芳堂, 2011
・日本性機能学会・日本泌尿器科学会/監, 「ED診療ガイドライン第3版」, リッチヒルメディカル, 2018
・UpToDate Evaluation of male sexual dysfunction Authors:Glenn R Cunningham, MD Mohit Khera, MD, MBA, MPH
・Nicolosi A, et al., Epidemiology of erectile dysfunction in four countries: cross-national study of the prevalence and correlates of erectile dysfunction.Urology. 2003 Jan;61(1):201-6.
厚生労働省 「個人輸入において注意すべき医薬品について」(2019.11.20 閲覧)
厚生労働省「偽造医薬品問題の現状と対策について」(2019.11.20 閲覧)