にゅうがん
乳がん
乳腺に発生する悪性腫瘍。女性に多いが、男性に発症することもある
14人の医師がチェック 199回の改訂 最終更新: 2023.12.20

乳がんの知識

乳がんは女性のがんで最も多く、年間におよそ9万人が乳がんを診断されています。また、年間でおよそ1万4千人が乳がんで亡くなっています。

乳がんの統計:年齢・罹患・死亡など

乳がんは女性のがんで最も多く、年間におよそ9万人が乳がんを診断されています。また、年間でおよそ1万4千人が乳がんで亡くなっています。乳がんに気をつけるべき年齢などについて解説します。

乳がんの症状①:初期症状のセルフチェック、しこりの特徴

通常の乳房は柔らかいのですが、乳房の中にがんなどの異物がある場合、硬いものを触れることがあります。これがしこりです。乳房にあるしこりは乳がんを疑う材料ですが、その全てが乳がんというわけではありません。乳房のしこりに注目して説明します。

乳がんの症状②:痛みなどしこり以外の症状はある?

乳がんは半数以上がしこりなどの自覚症状で発見されるので、症状をしっかり把握しておくことは大事です。ここでは乳がんの症状について説明します。 

乳がんの原因①:予防はできる?生活習慣などにも注目

乳がんの発症と関わりがあるいくつかの要素がわかっています。ここでは生活習慣や月経・出産・授乳などと乳がんの関係について解説していきます。

乳がんの原因②:遺伝、出産、食べ物との関係について

乳がんの原因は1つではありません。最大の要因は年齢です。ほかに月経が続いた期間、出産、授乳、薬剤、生活習慣などが少しずつ関係していることが分かっています。これらに当てはまらなくても乳がんになる場合はあります。

乳がんの検査①:乳がん検診に行くべき人と正しい検査の受け方

乳がん検診は、乳がんを早期に発見して治療することで、乳がんによる死亡者数を減らす目的で行われています。検診で行われるのは視触診とマンモグラフィです。場合によっては超音波検査を行います。

乳がんの検査②:マンモグラフィの説明(カテゴリーや石灰化)

マンモグラフィは乳がんの早期発見を目的とした乳がん検診などで行われる検査です。乳がんが増加してくる40歳以上の女性に対して2年に1回の検査が推奨されています。乳がんの診断に重要な役割を果たしているマンモグラフィについて解説します。

乳がんの検査③:超音波検査、MRI検査、生検の方法や違いについて

乳がんの検査にはマンモグラフィや超音波検査などの画像検査を使います。診断を確定させるには組織の一部を切り取って観察する生検が必要です。さらに治療方針を決めるための検査もあります。 

乳がんの種類:良性腫瘍と乳がんの違いは?

乳がんには、いくつかの種類があります。また乳がんと似たような症状が自覚されるけれどもがんではないものもあります。ここでは乳房の「しこり」の種類と、そのうち乳がんの種類について解説します。

乳がんのステージ:分類方法、治療法の選択、生存率(余命)など

がんのステージは進行の度合いを示します。乳房でのがんの状態、リンパ節転移、離れた場所への転移の3点に着目して判定します。ステージを決めることで最適な治療法の選択などに役立ちます。

乳がんの手術①:乳房切除、センチネルリンパ節などについて解説

乳がんの治療の中心は手術です。乳房切除術は乳房全てを切除します。乳房部分切除術はがんとその周りだけを切除します。手術の方法とそれぞれの特徴を説明します。

乳がんの手術②:手術前後の注意点、費用、後遺症など

乳がんの手術には合併症があります。手術の前に準備すること、手術後の生活で気を付けることもあります。手術後の治療についてもあわせて説明します。

乳がんの手術③:乳房を作り直す「乳房再建術」の方法と特徴

乳房の全部または一部を取り除いたあと、乳房を作り直す手術を乳房再建術(にゅうぼうさいけんじゅつ)といいます。乳房再建術は、人工物を使って再建する方法と、自分の体の一部を使って再建する方法に分類できます。

乳がんの手術後の治療:再発予防に用いる薬物療法・放射線療法

乳がんは手術でうまく取り除くことができても、あとで再発する場合があります。そこで、再発の可能性が無視できない場合には、手術後にも再発予防の治療を続けます。再発したときの治療とあわせて説明します。

乳がんの放射線治療:効果・治療期間・費用・仕事への影響

乳がんの放射線治療は、手術の後に再発の予防を目的に行う場合や、転移した場所の痛みを和らげる目的で行われる場合があり、乳がん治療のいたるところに登場します。乳がんの放射線治療の効果や副作用について解説します。

乳がんの薬物療法①:サブタイプ別での治療法の選び方

乳がんの治療の中心は手術ですが、手術の前後で薬物療法(抗がん剤、ホルモン療法、分子標的薬)を行うことにより再発が予防でき手術の効果を高めると考えられます。また再発や転移をした時には薬物治療が治療の主体になります。

乳がんの薬物療法②:副作用と対処法は?

乳がんの薬物療法は抗がん剤治療、ホルモン療法、分子標的薬治療と多岐に渡ります。どの薬にも副作用があります。乳がんの薬物療法で出やすい副作用に対する治療について解説します。

乳がんの抗がん剤治療①:治療薬の選択・効果

乳がんの手術前にがんを小さくしたり、手術後の再発を予防する目的で、抗がん剤治療を行うことがあります。それぞれの場合に使われる薬の種類を説明します。

乳がんの抗がん剤治療②:抗がん剤の効果・副作用の詳細解説

乳がんは手術の前後や再発・転移がある場合に薬物療法を行います。乳がんの薬物療法は長期間にわたることもあり、薬物の特徴を知ることは重要です。ここでは乳がんで使用する薬について紹介します。

乳がんのホルモン療法①:治療期間や効果は?

乳がんに対するホルモン療法は病理検査でホルモン受容体陽性と診断された人に対して行われます。手術前後にも、治療後の転移や再発が見つかった時にもホルモン療法を使う場合があります。

乳がんのホルモン療法②:薬剤の詳細解説

乳がん治療における内分泌療法(ホルモン療法)は、乳がんが女性ホルモンであるエストロゲンの影響により増殖することに着目した治療法です。

乳がんの分子標的薬治療:薬剤の詳細解説

乳がんの薬物治療で重要になるのが、分子標的薬という薬です。分子標的薬は、抗がん剤に分類されることもありますが、ここでは抗がん剤とは分けて解説します。 

乳がんの治療の副作用には漢方薬?

がん治療を行っていく上では、身体に対してなんらかの有害な症状が治療によって引き起こされることが考えられます。抗がん剤による副作用やホルモン療法によるホットフラッシュなど、これら様々な症状に対する予防法・対処法として、漢方薬は有用な手段のひとつになります。

乳がんの転移:骨転移・脳転移などの症状、診断、治療

乳がんは進行すると骨・脳・肺などに転移します。骨転移と脳転移を例に、転移によって現れる症状や、転移に対する治療について説明します。

乳がんのQ&A:男性乳がん、若年性乳がんなど

乳がんは乳房に発生するがんです。乳房の悩みは人には打ち明けにくいものも多くあります。ここでは乳がんで少し気になるけれど聞きづらいと思われる内容について説明します。

乳がんの告知を受けたときにどうしたらいい?心の動きから治療費の準備

乳がんに限らずがんは死に直結する印象が強いです。がんを告知されると、受け入れて治療に前向きになることは簡単ではありません。その一方で、治療を行わなければ治らないという側面があります。

乳がんの緩和医療は末期だけの治療なの?

緩和(かんわ)ケアは末期がん患者さんへの治療というイメージがあるかもしれません。現在では、積極的治療から緩和ケアへ移行するという考え方よりも、最初から緩和ケアを積極的治療と並行していくことが良いとされています。