かんせつりうまち
関節リウマチ
免疫の異常により関節の腫れや痛みが起こる病気
14人の医師がチェック 152回の改訂 最終更新: 2024.02.17

関節リウマチの知識

関節リウマチは免疫細胞が関節を攻撃することで、関節の痛みや腫れを起こす病気です。持続することで関節変形の原因となりますが、近年では治療が進歩し、多くの方で痛みや変形なく生活できるようになっています。

 

関節痛だけで関節リウマチの診断になるか?

関節痛は関節リウマチの主な症状の一つです。しかし、関節痛を起こす病気は関節リウマチ以外にも風邪やインフルエンザなどたくさんあります。関節の症状がどういった性質でどの関節に起こっているのかに加えて、血液検査や画像検査などの結果を踏まえて診断されます。

関節リウマチの症状は?関節の朝のこわばりや痛みなど

関節リウマチは手や足の関節の複数箇所に痛みや腫れが出る病気です。関節の腫れや痛みは持続することで関節の変形を起こします。間質性肺炎、貧血、悪性リンパ腫など関節以外に症状が出る場合もあります。

関節リウマチの原因は?

関節リウマチは免疫の異常で起こる病気です。免疫細胞が自分の体を攻撃することで関節リウマチは起こります。原因としては感染症、タバコ、腸内細菌、遺伝的要因などが考えられていますが、残念ながら詳しくはわかっていません。

関節リウマチの検査:血液検査で何がわかるか?

血液検査は関節リウマチの診断や病気の勢いを知るために用いられます。リウマチ因子や抗CCP抗体は関節リウマチかどうかの診断に、炎症反応(CRP、ESR)やMMP-3は病気の勢いを知る上でも役に立ちます。

関節リウマチの治療法はどうやって選ぶ?

関節リウマチの治療法は薬物療法と手術療法に分けられます。基本的には薬物療法が中心に行われますが、関節の変形により日常生活を起こるのが難しい場合には手術療法が選択されます。

関節リウマチの治療はどんな薬?

関節リウマチは免疫の異常により起こる病気です。そのため、治療として免疫をコントロールする薬が用いられます。中心的な役割を担っている薬はメトトレキサートになります。一方、免疫をコントロールする薬の代表的な副作用としては感染症があります。いつもよりひどい風邪の症状や咳、だるさを自覚された場合には、医療機関を受診するようにしてください。

関節リウマチで手術が行われることはあるのか?どんな手術が行われるのか?

関節リウマチの一部の方で手術を勧められることがあります。どういった場合にどのような手術が行われるのか、用語の説明とともに解説します。

関節リウマチの人が妊娠する場合のポイント

関節リウマチになっても妊娠することはできます。ただし、妊娠にあたってはいくつかの注意点があります。注意点をお母さん側の視点と赤ちゃん側の視点から挙げていきます。

関節リウマチは難病?障害者に認定される?

関節リウマチは国の難病(特定疾患)に指定されていません。ただし、関節リウマチの中で血管炎症状を伴う悪性関節リウマチは難病(特定疾患)に指定されています。また、関節変形が進行し生活に著しく支障を来している場合や人工関節を入れている場合などに障害者認定を受けられます。そのため悪性関節リウマチや進行した関節リウマチの方では医療費の助成が受けられます。 

関節リウマチとは別の「リウマチ」がある?

病名に「リウマチ」とつく病気は関節リウマチの他にもいくつかあります。ここでは回帰性リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、リウマチ熱、若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)について説明をします。いずれも関節リウマチとは別の病気です。