ぱにっくしょうがい

パニック障害

突然のパニック発作を起こし、生活に支障が起こる状態。不安障害の中の一つ

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9人の医師がチェック 135回の改訂 最終更新: 2017.07.31

この症状はパニック障害?パニック発作の症状と診断

パニック障害の診断はどのようになされるのでしょうか。ここでは、パニック障害で現れやすい症状を中心に説明します。

 

 

1. この症状はパニック障害? パニック発作の特徴

パニック障害の症状のひとつであるパニック発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多いは、一度発作が起きた後、数分~1時間以内で治まります。発作が起きている時間に現れやすい症状の例を挙げます。
 

  • 動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こる、心悸亢進、または心拍数の増加
  • 発汗
  • 身震い
  • 息切れ感または息苦しさ
  • 窒息感
  • 胸痛または胸部不快感
  • 嘔吐または腹部不快感
  • めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
  • 冷感または熱感
  • 異常感覚(感覚麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることまたはうずき感)
  • 現実感消失(現実でない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)
  • 抑制力を失う、または”どうにかなってしまうこと”に対する恐怖
  • 死ぬことに対する恐怖

 
またパニック発作を繰り返したり、恐怖感が強く、発作を避けるような行動をとっている場合は、パニック障害が疑われます。お近くの精神科、心療内科を受診して、適切な診断、治療を受けて下さい。

 

2. パニック障害と間違われやすい病気は?

パニック障害では実に様々な症状があらわれるのですが、間違われやすい病気もありますし、パニック障害に隠れた他の病気を見過ごすこともあります。そういった病気を見分けて、適切に治療する必要があります。

例えば、パニック障害のパニック発作では、動悸、発汗などの症状が見られます。しかしこれらの症状は、もしかしたら甲状腺機能亢進症若い女性に多く、甲状腺から過剰に甲状腺ホルモンが分泌される病気。症状は汗、動悸、手の震え、体重減少、下痢が多く、眼球突出は3割ほどの人に起こる不整脈心臓が、正常の一定のリズムで脈を打つのではなく、速くなったり、遅くなったり、リズムがおかしくなったりすることによる症状かもしれません。

このような背景から、パニック障害と他の病気を見分けるために検査が必要となります。実際パニック障害では、血液検査、MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査などの検査で異常が見られません。診察や検査で他の病気ではないことを確認してから、最終的にパニック障害の診断に至ります。

 

3. パニック障害と診断されたら?パニック障害の治療法を簡単に解説

それでは最後に、パニック障害と診断されたらどのような治療を行うかについて簡単に解説します。

パニック障害の治療法としては、大きく分けると以下の2つになります。

  • 薬治療
  • 心理療法

薬治療は、SSRI(選択的セロトニン神経伝達物質の一つ。生体リズムや睡眠・体温調節・精神状態などに関与しており、不足することでうつ病などの精神疾患を発症しやすくなると言われている再取り込み阻害薬)という薬を代表とした抗うつ薬、抗不安薬向精神薬の一種で、睡眠薬としても使われる。バルビツール酸系、ベンゾジゼピン系、非ベンゾジゼピン系などがある、漢方薬が用いられます。認知行動療法心理療法の一種で、自分の認識や考え方、行動を変えながら精神面での調子を整えていくための治療という、どのような場合に症状が表れやすいか、自分の特徴なども含めて認知する治療法も効果的です。また、ストレスとなる環境を変えることも、症状とうまく付き合っていく上では重要かもしれません。もちろん、家族の理解なども大事になります。

 

ここでは、パニック障害の診断に関わるパニック発作の症状と検査について解説しました。パニック障害と診断されても落ち着いて治療に臨めるように医師など専門家の説明をしっかり受けるようにしましょう。