2016.01.10 | ニュース

がん患者に対する運動療法の効果とは?

過去の研究を調査

from SpringerPlus

がん患者に対する運動療法の効果とは? の写真

がんのリハビリテーションは、日本において普及されてきており、効果も示されるようになってきました。今回の研究では、インド人を対象とした過去の研究を調査し、がん患者への運動療法の効果を検証しました。

◆インドでもがん患者に対する運動療法は効果が見られるのか?

今回の研究では、インド人を対象として行われた過去の13の研究を対象に、がん患者に対するヨガ療法、運動療法、言語療法の効果を検証しました。

 

◆メンタルに対する効果はあるかもしれない

調査の結果、がん患者の生活の質(QOL)に対する運動療法の効果を検証した2件で、QOLのうちメンタルに対する効果を認めた一方、身体機能に関連するQOLに対しては一定の効果は認められませんでした。 ヨガ療法では不安の指標が、言語療法は言語機能が、研究に共通して改善するという結果でした。

 

今回の結果は、インド人を対象とした研究であるため、日本人に当てはまるかはわかりません。他方、QOLを改善するという点に関しては、日本でも共通した見解が述べられていることがあるため、参考にしても良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Exercise-based interventions for cancer survivors in India: a systematic review.

Springerplus. 2015 Oct 31.

[PMID: 26543789]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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