◆アメリカのイタリアレストランにおける調査
筆者らは現地調査として、定額で何でも食べられるアメリカのイタリアレストランにおいて、100人以上の男女を対象に調査しました。
◆女性同伴の時、男性はピザもサラダも多く食べる
著者らの調査の結果、以下の結果が得られました。
男性は、女性と同伴の際、不健康な(ピザ)食べ物と健康的な食べ物(サラダ)の両方を大量に食べる事が明らかとなった。具体的に、女性と一緒に食べる男性は女性と一緒ではない男性より、93%も多いピザ(1.44スライス分多く)と86%も多いサラダを食べた。
つまり、男性は女性同伴の場合沢山食べる事が分かりました。それに対し女性は男性と一緒でも女性同士でも食べる量自体は変わらず、食べたと感じた量を聞き取ったところ、実際に食べた量よりもっと食べたと見積り、焦って食べ過ぎだった感じに報告しがちでした。
著者らは、「女性存在下での男性の過剰摂食に関する我々の調査結果は、女性の摂食行動に関する従来の研究を拡張することに加え、セルフ・ハンディキャップ行為の例である事を示している。」と結論づけています。
セルフ・ハンディキャップとは、自らにハンディキャップを課し、たとえ失敗した時でも言い訳ができるようにしておく行為の事です。女性と一緒の場合、男性は言い訳の為に過食になりがちという事ですが、その後の健康にも少しは注意した方が良いかも知れません。
執筆者
Eating Heavily: Men Eat More in the Company of Women
Evolutionary Psychological Science. 2015 Nov 10
http://link.springer.com/article/10.1007/s40806-015-0035-3※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。