2015.12.05 | ニュース

食生活が不規則だと、何に悪いか?

イギリスの研究チームが検証

from The British journal of nutrition

食生活が不規則だと、何に悪いか?の写真

皆さんの中にも、食生活が不規則で、なかなか決まった時間に食事をとることが難しい方がいると思います。この研究では、食事時間が一定しない人が、十数年後にメタボリックシンドロームになる危険性について調査しました。

♦4,302人を対象に食生活を調査

この研究は、36歳の人1,416人、43歳の人1,505人、53歳の人1,381人を対象としました。食事の記録をとり、10年後と17年後のメタボリックシンドロームの発症との関係について検討しました。

 

◆食生活が不規則な人はメタボになりやすい?

結果は、以下の通りでした。

不規則のスコアは、年齢によって有意に変化していた(P<0.05)。36歳の群で、より不規則な昼食を取った人(オッズ比1.42;95%信頼区間1.05,1.91)と間食を取った人(オッズ比1.35;95%信頼区間1.01,1.82)は、17年後にメタボリックシンドロームになる危険が高かった[…]。43歳の群では、より不規則な朝食をとった人は、10年後にメタボリックシンドロームになる危険が高く(オッズ比1.53;95%信頼区間1.15,2.04)、[…]拡張期血圧も上昇した(オッズ比1.42;95%信頼区間1.13,1.78)。

食事が不規則だと、将来的にメタボリックシンドロームになる危険性が高いという結果でした。さらに、血圧も上昇することが分かりました。

 

メタボリックシンドロームは動脈硬化などを引き起こしやすく、脳卒中や心筋梗塞の危険因子となりえます。今回の結果を踏まえ、食生活を見直しても良いかもしれません。

執筆者

com

参考文献

Irregularity of energy intake at meals: prospective associations with the metabolic syndrome in adults of the 1946 British birth cohort.

Br J Nutr. 2015 Nov 9

[PMID: 26548599 ]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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