♦4,302人を対象に食生活を調査
この研究は、36歳の人1,416人、43歳の人1,505人、53歳の人1,381人を対象としました。食事の記録をとり、10年後と17年後のメタボリックシンドロームの発症との関係について検討しました。
◆食生活が不規則な人はメタボになりやすい?
結果は、以下の通りでした。
不規則のスコアは、年齢によって有意に変化していた(P<0.05)。36歳の群で、より不規則な昼食を取った人(オッズ比1.42;95%信頼区間1.05,1.91)と間食を取った人(オッズ比1.35;95%信頼区間1.01,1.82)は、17年後にメタボリックシンドロームになる危険が高かった[…]。43歳の群では、より不規則な朝食をとった人は、10年後にメタボリックシンドロームになる危険が高く(オッズ比1.53;95%信頼区間1.15,2.04)、[…]拡張期血圧も上昇した(オッズ比1.42;95%信頼区間1.13,1.78)。
食事が不規則だと、将来的にメタボリックシンドロームになる危険性が高いという結果でした。さらに、血圧も上昇することが分かりました。
メタボリックシンドロームは動脈硬化などを引き起こしやすく、脳卒中や心筋梗塞の危険因子となりえます。今回の結果を踏まえ、食生活を見直しても良いかもしれません。
執筆者
Irregularity of energy intake at meals: prospective associations with the metabolic syndrome in adults of the 1946 British birth cohort.
Br J Nutr. 2015 Nov 9
[PMID: 26548599 ]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。