2015.12.01 | ニュース

大腸がんの検査、続けやすいのはどっち?

便検査と大腸内視鏡を比較

from The American journal of gastroenterology

大腸がんの検査、続けやすいのはどっち? の写真

大腸がんには、便検査や血液検査、大腸カメラなど様々な検査があります。今回の研究ではその中でも、便検査と大腸カメラに着目し、患者にとってどちらがより続けやすい検査か検証しました。

◆便検査と大腸カメラはどっちが続けやすいか?

今回の研究では、大腸がんの検査を受ける997人を、以下の3つの群に分け、検査を3年間継続して受けるように決めたのち、どの群で実際に検査を受け続けることができたか検証しました。

  • 便潜血検査
  • 大腸カメラ(大腸内視鏡検査)
  • 便潜血検査と大腸カメラのどちらかを選択できる

 

◆便潜血検査より大腸カメラの方が継続して受ける

以下の結果が得られました。

1年ごとの便潜血検査に振り分けられた人が3年間完遂した率は(14%)、大腸内視鏡検査(38%、p<0.001)または選択する群(42%、p<0.001)に振り分けられた人よりも、有意に低かった[...]。

大腸がんの検査では、便潜血検査よりも大腸カメラの方がより継続して行えるという結果でした。

 

検査の中には、1回だけでなく、毎年継続して受ける必要があるものも少なくありません。特に大腸がんの検査は、継続することが重要ですので、このような研究結果を参考にするのも良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Adherence to Competing Strategies for Colorectal Cancer Screening Over 3 Years.

Am J Gastroenterol. 2015 Nov 3

[PMID: 26526080]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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