◆脳卒中の発症後、栄養状態を追跡調査
今回の研究では、発症から7日以内の脳卒中患者760人を対象に栄養状態を調査し、発症3ヶ月後の身体機能との関連性を検証しました。
◆入院中に栄養状態が悪くなった人は機能の回復も少ない?
以下の結果が得られました。
2週間の入院期間中に新たに発生した栄養不良は36人の患者で見られ(4.7%)、交絡因子で調整した後では3ヶ月後のアウトカムの低さを独立して予測していた(オッズ比1.37、95%信頼区間1.03-1.83)。
入院期間のうちに栄養状態が悪くなった人では、脳卒中の発症後3ヶ月の身体機能が低いという結果でした。
ほかの要因による影響も大きいと考えられますが、脳卒中後の回復を妨げないように、栄養状態にも配慮することは必要そうです。
執筆者
Emerging malnutrition during hospitalisation independently predicts poor 3-month outcomes after acute stroke: data from a Chinese cohort.
Asia Pac J Clin Nutr. 2015
[PMID: 26420177]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。